トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

ホワイトカラーエグゼンプション

最近、ホワイトカラーエグゼンプションが話題に上ってくる。私も最初は『過労死推進法』だと思ってそれはそれは大反対だった。ところがちょっと変わってきた。つうのは結構先進国では導入国がある。全世界的にみると導入はトレンドになりつつあるってこと。これ結構重要。


経済のグローバル化が叫ばれて久しいが結局世界と商売するってことは全世界に存在するあらゆる競合他社(サプライヤー)と無差別級の競争をするってこと。かたや残業代を稼ぐためにだらだら仕事する経営体力のある会社、方やサービス残業バンバンの社員の士気が低い会社。対する向こうは過労死のリスクを背負いその代わり収入で応える会社。そもそも現在の残業体制が限界に来ているのかもしれない。

労働者の健康をまもりそれに対する代価として残業代があるのはそれでまかなえるリスクだったってことだと思う。現在は過労死が当たり前に存在する。その問題は代価無き労働の果て死がまっている。これをなくしていくには現行のシステムではほぼ不可能。ほぼってのはとてつもなく経営体力のある会社は年功序列制度が崩れていないので護られる可能性があるって事。

ただ、これはほとんどの会社に当てはまらない。そうなると選択肢は恐ろしいほど少ない。導入して厳しい選別社会となるか、導入を完全に見送って日本が競争から取り残されるか、まったく別の方法を考え付くか。精々こんなもん。簡単なのは導入に踏み切ることだ。日本版に少しカスタマイズしてね。


極論すると、今後私が考える社会はきっと金銭的報酬が縮小する世界が誕生することになる。つまり、国が儲かんないのだから金で払うのは無理な社会がでてくる。じゃあ我々は何で食っていくのか。簡単だ。技術を報酬としてもらって金は他の儲かってる国から分捕るのさ。


国や企業は金で払う報酬と社員に授ける先端技術を報酬とカウントすればいい。感覚的には領地報酬が限界にきたので茶器をあらたな報酬として価値化した信長にたとえられるだろうか。いずれにしてもお金でもらえる報酬は頭打ちなんだ。人口も減るし。じゃあそれに変わる価値をそうぞうしてあるとっから分捕ってくればいいのじゃないか?と発想した。これはタイミングが必要。まだ日本の技術は間違いなく世界高水準だ。その付加価値がある間にやり終えなければその手は使えない。


日本だけで起こっていた下克上を世界に対して仕掛ける。その為にはある意味金でもらえる報酬は頭打ちだとハッキリ自覚させるシステムが必要。これが『ホワイトカラーエグゼンプション』の意味じゃなかろうか?これに対応できない老人たちのために既得権を護るために時限装置をつけて上げればいい。


この国はもう駄目だ。でも立て直す。新たな価値を創造して世界を変える。我々少子高齢化社会を支える主役達がね。だから黙って見守れ口は出すな。その代わり余生を送れる状況を作り出そうじゃないか。