トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

つづき

非常にいけないことなんですが、かなり凄いことに気がついた。気がついたというより積極的にその状況を利用することを思いついた。もっと言うと今までは利用する気がなかったのもを利用することに自ら規制緩和した。


さて何に気がついたのか?どんな禁じ手を使う事にしたのか?それはですね。社内評価制度の悪用。言葉にするとかなりあくどいことをしているように聞こえますが待ってください。これは私じゃ無い人たちが日常的に行っているはずです。会社内で。


感覚で言うとサッカーの『オフサイドトラップ』の感じでしょうか?以前の日記で書いたかもしれませんが、給料は自分の能力にはほとんど関係無いレベルで決定されています。簡単にいうと、『会社の儲け』−『掛かった経費』=利益−『経営者の取り分』÷人数=個人の給料。ってなところでしょう。ここに『実力』とか『会社貢献』とかは出てきません。つまりそんなもんで給料は決まってないからです。

これでは全員一律になってしまうので面白くありません。そこで今までは『社歴』と『実年齢』というフィルターをかけて差を出していた。年功序列が崩れてその『差』は使いずらくなったので、『実力主義』と『会社貢献度』なる言葉に置き換えた。かりそめの成果主義の登場。その実は年功序列の亜種です。


さて、これを前提に現、所属会社の成果基準で私はどうなるか?目標管理によって私個人は今期果たすべき『成果』を期待されています。これはいくつかの目標カテゴリーに分類され半年ないし一年のスパンで達成するべき目標となる訳です。その達成度合いによって成果状況が割り当てられS級(クラス)〜C級までに分かれています。目標を達成するとBクラスです。目標以上の成果を出したと判断されるとAクラス。


『まじっすか!嘘だろオイ!』


級でSクラスとなります。そして昇進基準では基本Aクラスを2期(2年間)連続達成する必要があります。まるで横綱昇進みたいですね。さて。これは正社員の場合。派遣は別の評価基準で評価されています。Aクラスの評価は目標に対してそれ以上の成果・・・。つまり。




『解り難いんだよ!!』




しかもまあ目標に対して超えるってのはあくまで相対評価なんですよ『評価者』の。つまり本人が『スゲーやりきった!』と思っても上司が『まあ大したこたねーな』と思ったらそう『思っちゃったら』その段階でBかCな訳。


ではどうやってA評価以上をてにいれるか?懸命な方なら気がつくでしょう。『ゴマすり』か『誰から見てもあきらかな成果を出すか』です。上司の覚えめでたければ時に応じてA評価がつきます。ところがですね。Aがつくとその人の給料が一時的にあがります。給料のパイが増える訳ではないので相対的にA評価の分C評価の人が削られます。さらにいうとAがでた瞬間に目標をすべて達成していても課内に必ずC評価の人間を作らなくてはいけなくなります。あれ?おかしくないですか?だって目標を達成したらB評価が保証されるのでしょう?Aが誕生したら目標を達成してもCなんですか?じゃあAをなかったことにして全員Bにしちゃえ〜!っとなりかねません。だって上司がしたからにらまれるやん。


この制度の問題点はこれで全部。

絶対評価じゃない。
②上司の感情評価が入る。
③管理目標なのにパイが決まっているのに正当に評価できない。
④2期連続でAを出さないと昇進できない。

ではこれを堅持するとどうなるか?管理職がいなくなるんだよ(笑)


思い出して欲しい。Aの評価を得るには覚えがめでたいか、明らかな成果を連続で出すか。そんなの出来るわけねーんだよ。だから前者のゴマすりが有効な訳。適宜、そろそろA出すかって時に覚えのめでたいやつ等がAをつけられめでたくないやつがcになり昇進の駒に使われる。

ここが利用のしどころだ。つまり、上司たち管理職は長年成果を出さない社員を飼っていたら管理能力のないアホ上司って話になる。それはマズイ”だから作るのさ。適当につじつまの合うエセ昇進組みを。

さて、そうすると。

成果基準が達成しづらいので下駄を履かせてエセ昇進させる。そうしてエセ管理職と稀に強烈な能力をもってのし上がるホン昇進組みがくる。こうして調整されるのよ。さて、どうやってこれを悪用するのか。会社である以上経営方針にそって目標は作られる。これは部も課も個人もそう。つまり、上司たちは会社方針という共通ニーズから逃れられない。その上で部で課で達成可能なニーズを目標にするのである。だから昇進したい高い評価を得たい場合その粘度のニーズを詳細に把握して上司が達成したいニーズを探っておくこと。


探ったニーズに対し、アイディアを盛り込んだ斬新な目標を設定すること。しかも達成しやすい(笑)


そしてもう一つ外的要因を味方につける。これは所属組織によるが、状況把握をして利用する。目標を達成してないひとを助けるとか、大きなテーマを課長と連名で取り組むとか。


私の場合はこうなる。


非常に不順な同期で自分の給料を上げることに決めた。私は起業に興味があり、40歳で起業する気である。株式会社を作るにはその自己資金1000万が欲しい。会社法は知っているが、運転資金等を自己資金でまかなうため。当時29歳だった私は10年で1000万貯めるために給料を上げる事に決めた。


そのとき2004年10月。正社員になって2年がたとうとしていた。(2年は研修期間ということで管理目標の評価が昇進評価にならない。)自分の給料を計算して支払いの状況から年間100万以上の貯蓄がなんも考えなくても出来る月給を考えた。額面25万手取りで20万これでボーナスを考えないと手取り年収240万。派遣社員時代の年収額面が230万であるから生活費としては十分である。この試算でボーナスは年間約100万。ただしこれはボーナスなので減ることもあれば増えることもある。確実に100万貯めるには心もとない。


そこで財形を月にいくらかすれば補填可能になる。これで会社を辞めない限り確実に貯蓄できる計算ができた。ただ問題なのはこの給料をもらうには現在の等級をワンクラス上の階級にする必要があった。つまり、2回連続Aを取る必要があったのだ。


で戦略が必要になる。


現在、会社では法令順守、環境、品質、を掲げ利益の追求を行っている。しかしここには隠れニーズ『コストダウン』が明記されていない。法令を守りながらコストダウン。環境に配慮してもコストダウン。品質を確保してもコストダウン。なのである。じゃあどうするか?簡単だ。私はヒラヒラの平社員であるから、物も金も動かせない。アピールポイントは一つ!人件費削減のイメージを与えること。管理側の人間なら絶対知っている。人間が一金食い虫なんだってこと。じじつ派遣社員と正社員の給料は私でさえ110万の開きが年収ベースあった。正社員の仕事をこの110万安い値段で出来たらどうする?答えは簡単だろう。安いほうにやらせるに決まってる。


だからその仕組みを考えた。本来熟練が必要な作業をシステム化して素人にもほぼ同じ仕事が可能な状況を作ることに成功した。これを目標面接になる前に一個とびの上司、部長の耳に入れた。案の定その年の部の目標は私の思惑道理、人件費コストダウンを意識した目標になった。課はそれに迎合する。そこで私のアイディアの登場である。課長は食いついた。現在このとき作った仕組みは課全体の取り組みになっており、さらに専門の人が受け継いで初期段階よりも優れたシステムに成長している。


これで上司と私だけでなく課の全体が私のアイディアを知り、後押しする形になった。だれでも解る成果という条件を満たした。この時私は次の手を考えていた。2期連続のA評価の為、次のアイディアを仕込もうと画策してたのだ。


ところが、私の先輩が病気で倒れて長期入院を余儀なくされてしまった。本人には申し訳ないがこれを利用させてもらう事にした。


先輩の業務をすべて私がやると志願したのだ。幸いこれは通った。かぶる部分が多かった私はそもそも間つなぎの人材として名前が挙がっていたからだ。この年は二人分の仕事を約半年続けた。2004年に着想した構想は2006年前期を持って2年を迎えた。みごと2期連続のA評価を得て昇格が決まった。


①システム構築
②欠員の穴埋め


この二つで二つAを獲得した。つまりまだ奥の手のアイディアは使ってないのよ(笑)まままま。さてこれで『夢』に対しての道はできた。ではその先。これで最低限の収入は確保できた。一身上の理由で2007年は非常に忙しい。ついでに個人的な疑問も解決しとく為に一計を思いついた。



曰く、『どんだけ手抜きして今の給料もらえるのかな?』



この馬鹿馬鹿しくも挑戦的な疑問解決の為、自分の評価を下げてみることにした。なので仕事しちゃいけないのよ。一応、セーフティーネットを張っておくことにする。現在、最悪の評価を頂いている崖っぷちの社員が一名いる。この人、実は年収1000万クラスの平社員。じつは3期連続Cクラス社員なのだ。(内偵情報)でも年収は私の倍以上。だから、どんなに評価が低くても社内規定に反する項目に気をつければ首はない。じつはCクラスにランクされると5%の減俸になることも内偵済み。

でもあくまで基準なので実際どうなのか調べることにした。

首が無い以上手加減はデータ取りにならない。自己評価を過去最低基準にして面接に望む予定。これで私個人評価は確実にC。あとは上司の評価が同じくcになるかだがこれも手をうった。担当製品を窓際物に変更してもらった。売れ線の商品は別の人が担当している。この別の人がおそらく今回Aをもらう予定。これで上司評価もCの可能性が高い。あとは面接だ。


これでCが付いて減俸された後、生活可能であり且つ、『夢』目標の下方修正が必要ないとの結果が得られれば、必要以上に仕事をしないことにする。つまり、C狙いでこれよりずっといくってこと。その間、私は起業に必要な、技術、資格、人脈、訓練を自らにかしていくことにする。そして40歳を迎えた時、一つの転機になると思う。