トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

新兵訓練日記9

馬鹿弟子がやらかしてくれました。

自分のミスを勘違いして現場のミスと判断。正常な製品を異常品扱いにしてラインを止めちまいやがった!


『あ〜あ。』


私『これ測定温度あってるの?』

弟子『あってます!』

私『うっそで〜。』

弟子『あってますよ〜間違いないです!間違っていたとしても2〜3℃くらいじゃ差なんてないですよぅ〜』

私『・・・・・・・。』

私『あっそう。確認して2〜3℃じゃ差は出ないって確信してる訳な?』

弟子『確認はしてないですけどぅ〜でも大丈夫だとおもいますぅ〜。』

私『あっそう。じゃあこれ計ってみて。』

弟子『あれ?』

私『次これ。』

弟子『あれあれ???』

私『これが適温。』

弟子『規格に入ってます!!』

私『今の温湿度いくつ?』

弟子『え〜っと。29℃です。』

私『このサンプルの温度は?』

弟子『33℃ですぅ〜(涙)』

私『さっきおめーなんて言った?』

弟子『温度はあっています。』

私『さて問題。長時間一定気温に放置して温調したサンプルが外気温以上に温度があがるでしょうか?』

弟子『あがらないと思います・・・(小声)』

私『あ?聞こえませんけれど?』

弟子『上がらないと思います!(ヤケに大声)』

私『で、どうすんだ?ライン止まっちゃったぞ?』

弟子『ふぇ…ふぇぇぇぇ』

私『泣いてもラインは動かないがな。無駄に時間を消費したければ好きなだけ泣いてください。泣き止むまで待ってますから。』

弟子『すいません。間違いました。でも1℃でこんなに差が出るなんて…思ってなくて…。』

私『最初になんて言った?』

弟子『確認したのかって。』

私『で?』

弟子『してないけど大丈夫です。』

私『大丈夫だったか?』

弟子『駄目でした〜(ToT)』『でもこの間はこれで上手く言ったんです!!』

私『この間も一人で上手くいった訳だ。』『この間はしっかり温度あってて検査も上手くいった訳な?』『やり方は前回と全く同じな訳な?』

弟子『あ!』

私『あに?』

弟子『前回は師匠と一緒にやっててセッティングは全部師匠にしてもらいました〜』

私『さっき自分でうまくやったって言わなかったか?』

弟子『いいましたけどぅ〜思い出したら違ったんですぅ〜』

私『・・・・。』バキッ!!

弟子『ぐぇ!』

私『確認をおこったった上に人の性とは大層偉くなったな。』『ライン止めといてどうすんだよ。』『すいませんでしたで済むのか?』

弟子『すまないです〜どどどどうしましょう〜』

私『もういい。』『私が何とかしてくる。』『ここにいて他の仕事しろ。』『現場には私が侘びを入れてくる。』

弟子『私も行きます〜』

私『言われたことも出来ない奴は来なくていい。』『邪魔だ!』

弟子『ふえ(ToT)』

私『一個一個の基本作業、基本操作が大事ってのはこういうことだよ〜く覚えておけ!』

弟子『・・・は・・・い』

さて、現場にて。

生産工場の偉い人『いや〜びっくりしたよ。やべ〜って思ったら大丈夫だって電話あるからさ。』

私『すいませんこの度はこちらのミスで申し訳御座いませんでした。』

生産工場の偉い人『いやね。検査員が弟子だって言うじゃない?だから師匠はなんていってんだか確認しろって指示したのよ。』

私『ありがとうございます。』『では再始動はいつもの手順で。』『調整は私から指示入れますから。』

生産工場の偉い人『よろしく頼むよ。』

取り合えず事なきをえました。



必ず慣れた作業員は一回二回は致命傷に近いミスをする。今回はミスったなと私が判断した段階で現場に電話して芝居を打ってもらった。弟子にはきっと堪えた事だろう。ライン止めたら大事だからね。小さな見逃しが大きなマイナスになるいい例である。私のときは芝居じゃなくマジだったのでそれはそれは偉いことになってしまい当時の課長さん先輩社員にお骨折り頂きました(大涙)

弟子よまだお前は恵まれてるんだぞ・・・。