トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

日本の農業は凄い

10月に収穫される『梨』があるのを私は本当につい最近まで知らなかった。


おととし、2009年の事である。


大学時代の友人が『秋月』という梨を届けてくれた。見た目は『新高(にいたか)』にそっくりのその梨は食べてみると、豊富な水分とさわやかな甘みを持つとてつもない美味しい梨だった。私は梨が果物の中でも大好きで、その梨の中でも鳥取の20世紀梨が最高峰だと思っていた。実際、りんごの高級品種である『富士』のような扱いで、梨の中でも高級品扱いである事は間違いない。


20世紀梨は廃棄処分される苗が置かれている場所で偶然発見された品種だというのは有名な話らしいが。


長年一番美味しい梨だと思っていた20世紀梨よりも更に上を行く味わいと迫力に当時もの凄く感動したものであります。


その梨を今年も友人が送ってくれた。


残念ながら私自身は日本にいないのでその凄い梨を直に味わう事は出来ない。本当に本当に残念だ。逆に両親は偉く盛り上がっていた…。スカイプの先で『美味しい、美味しい』と連呼する両親を見ていると段々腹が立ってくる(笑)


まあ、それだけ美味しい梨なのだ。


中国に来て1年半が経過して残る赴任期間も後半分となった。中国は豊富に果物が販売されているが、その殆どが不味い。正確には日本に比べるとだが。


普段、日本にいるときには気にも留めない程度だったが、ここまで差があるといかに日本の農産物が優秀化が良く解る。しかも、その日本においてでさえ、スーパーの流通品より遥かに美味しい『梨』を頂けたのだから存外の喜びだ。


彼にはいつも驚かされる。


以前、遊びに行ってスイカをご馳走になった事があった。私はスイカが苦手だったが、無条件に旨かった。スイカの本当の味はああいう味なんだと理解した。野菜もご馳走になったが、これまたその辺の八百屋じゃ絶対購入できない美味しさだった。日本の農業は凄い。あの底力はどこから出てくるのだろうか。


TPPだかTTPだかで上のほうで騒いでいるが、そう言う人たちは一度本物を現場に入って食べてみるといい。これが、守れるのなら導入すればいい。出来ないなら余計な事はするなと言いたい。


私はいい友人に恵まれたと心の底から思う。彼は私に『本物』を教えてくれた。お陰でその時から野菜を見る目が変わった。世界観が変わった。あの感動は数年経過した今でも、鮮明に残っている。