トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

人事騒乱

3月人事ご他聞に漏れず大変難航しております。


中小企業は特に会社権力が大きい分、個人が非常に難儀する事が多い。だからこそ組合みたいな扶助組織がある訳ですが。


先日営業の方が非常に無慈悲な人事異動で大変な思いをされている事が解った。組合は情報を得てから迅速に動き出し、本人も背水の陣で望んだ模様。その方は家庭の事情が重く、退社の覚悟を決めての交渉だったらしい。まだ結果は確定していないが、その営業マンが少しでも良い方向に決着される事をせつに祈っております。


人事は非常さを伴う。会社の構想は理解できるが、個人の犠牲の上に成り立つのではいずれその企業には人が寄り付かなくなる。結局企業を構成しているのは人なのだから人が大事にされない会社はいずれ破綻する。


私が新卒で勤めた会社は人の犠牲の上に繁栄を築く会社だった。2部上場から一部上場となったが結局会社更生法適用になってしまった。一体その間にどれだけの若者が犠牲になったのか想像も付かない。


所詮、人が大事にされない会社は潰れる。人事こそ会社の肝だと思う。そこにはある種の非常さがあっても仕方が無いが、その犠牲を払う社員の死に水をとってやる覚悟は経営陣が示さなくてはいけないだろう。


その辺、戦国時代は明快だった。命を懸けてご奉公すればその一族郎党を禄をもって応えたのだから。地域の支配権だったり、褒賞だったり。払える禄がないから今の企業には無理な相談という事も有るだろうが、果たしてそうだろうか?


お金が無いなりに社員を顕彰する手段はいくらでもあるだろう。表彰するとか、特別休暇を与えるとか。社内に頑張って結果を出した人を顕彰する手段はいくらでもある。考えてない人が行けない。会社の為に働く人は少ないだろうが、会社の為に結果として自分の人生をかけている人は非常に多いはずだ。家族に迷惑をかけ、自分の時間をつぎ込んでそう言う目に見えない貢献をどうやってすくい取って上がられるか。そういう社員にどうやって実力を付けさせ成長させ価値を増やして上げられるか。教育をして上げられるかだと私は思う。


社員の実力が高まれば結果会社の価値が高まり、収益として跳ね返る。時間は掛かるだろうが確実に稼ぐにはその地道な戦いが一番効果的だと思う。特に日本人は受けた恩義には報いる人種だと思う。どうせリストラを導入するなら、教育と成長の場を設けた上で行って欲しい。それらを踏まえた組織を作る人事を行って欲しい。


精密機械になればなるほどネジ一本、回路一個で全体が狂う。中小零細企業だからこそ人を大事に組織を訓練する場を設けなければその企業は未来が無いと思う。