三月も半ばになってくると日本もいよいよ春闘の時期に突入です。
２００９年リーマンショックから更に混沌としている春闘情勢ですが、今年は同なんでしょう？
１０年もほったらかしたデフレ状況も突然インフレターゲットまで設定して日銀が頑張り始めていきなりの円安。一時期、１ドル７４円を伺う状態だった日本円がいつの間にやら８２円。やれば出来るならとっととやっとけよ政府日銀。
お陰で家電系が全滅状態じゃないか。
シャープなんか創業百周年を迎える今年、いきなり終焉かもしれない大打撃だぞ？３期連続の大赤字のソニー、過去最大の赤字幅になったパナソニック。国策で優遇してたエルピーダメモリーまでブッ潰れる。
円安にして傷口を少しでも軽くするつもりなのか？今更遅すぎるけど。
どちらにしてもユーロ圏はここから選挙が多くなるし、正直危機管理も甘くなる。フランスだってドイツだってまずは自国の足元が大事だからユーロ全体の事ばかり考えてられない。
グローバル化の中で世界の他の国で起こった事が風が吹けば桶屋が儲かるでよくも悪くも影響される昨今。日本にも飛び火する。事、３・１１の立ち上がりである今年。絆も吹き飛ぶようなお寒い春闘では復興もままならない。世の経営陣にはどっかり、損して得取れ的な生活が保障されるレベルの回答を期待したい。
どうせ日本の技術が叩かれて、ガラパゴスだのナンだのと言われているならもっと突き抜けて行ってしまえば良いのでは無いかと思う。実際、『はやぶさ』なんて成功したから騒がれているが、しなけりゃやっぱり駄目ジャン的な挑戦だった。ここまで他の国が駄目なのなら、ガラパゴスの名前通り、独自路線で突き抜けるしか大成功は無いと思う。
後から追いかけても中成功が関の山。今の日本はちょっと成功したくらいでは追いつかない状態だ。どうせ狙うなら大きく行く。でもモノは絞る方向で行くしかない。海外に打って出て駄目なら国内で循環する経済で儲かるように考えればいい。日本の国民は良いものなら『買う』人たちだ。安かろう悪かろうを良しとする人たちではない。
結局突き抜けてないから日本人の購買意欲もたいしたこと無いのである。日本でお金が回る流れが出来れば海外を無理に追いかける事も少なくなるし、無益な競争に借り出される事もなくなる。
そしてこっからは妄想だが、上手く行っている国には宣伝効果があると考える。景気が良くなればこのオール不景気の世の中では目立つ。中国だって景気が他と比べて良いし、成長の伸びしろがあると思われているから仕方無くお付き合いしているだけな空気が漂うことおびただしい。
国内である程度経済が循環するモデルが上手く行けばそのやり方を真似しようとする国が現れるかもしれない。そこにはまた商売の種が芽吹く可能性が出てくる。実際、中国はこの１０年日本の成功モデルを模倣したといわれている。ただ別のアメリカ人記者には『真似はしたものの日本の技術開発を模倣できない国民性』と断じられてるが。
逆に世界のどこも真似できないのが日本人気質の職人堅気ならそれで成功するモデルを頭ひねって考えれば良いのだ。環境は今一番恵まれている。借金も多いが世界有数の安全資産日本円を自国通貨にしていて信用力はある。加えて日本円は世界基軸通貨の一つ。ドルほどではないにせよ現在間違い無く世界最強通貨である。ここは一つもっと日本路線でやってみるチャンスなのではないだろうか。
で。思うのが『大幅な人事若返り政策』今まで頑張ってきた世代には一斉に隠居してもらって次世代に大きく変ってもらう。だって、実力のある現世代のオジサンたちがいろいろやって日本全滅級の大赤字だしてるのでしょ？しかも超一流企業が。優秀な人材が集まっているんでしょ？でも駄目だった。
総とっかえしてもその取り替えた若者が失敗してもオジサン達が成功したとは限らない。だったら若くてまだバイタリティーのある世代に一回やらせてくれ。失敗してもすぐ修正できる柔軟な世代にやらせてみてくれ。民主党を選んで一回やらせてみたオジサンが多いので恐怖心は解るが、他にV字回復する手は無いと思う。閉塞感を打ち破るのは結局、若い世代の突破力だ。そういった賭けに出られない国はどのみち早晩潰れる。
日本にはまだそういう気概が残っていると信じたい。だって大阪の橋本市長が文句を言われながら支持をあつめてるじゃん。言ってる事が全て正しいとは言わないけど『言わない人』より遥かにマシだ。結局成功した数が失敗した数より１つでも多ければ成功なのだから。
兎に角、この閉塞感を破るには『行動に次ぐ行動』動きが止まったものから順番に脱落すると思う。大丈夫、日本がボロクソになってギリシャのようになったら買い取っとくれる国はいくらでもある。失敗できる内に挑戦しておくのがこれからの為になると思うのだが。
