トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

貴重な同僚

昨日、日本に居る会社の同僚と自宅に帰ってからSkypeで会話した。

いろいろ日本の本社もあるみたいでかなりストレスも溜まっていた。私が日本に完全復帰するとしたら彼かもう一人の海外派兵候補が赴任するはずなのだが、彼は海外に行けといわれるくらいなら腹を切る覚悟らしい。


私も彼も実は今年3月に延長雇用が終って退社された先代課長子飼いの部下だった。当時は就職氷河期時代真っ只中で雇用も無く、長いデフレ不景気の中で当時派遣社員として拾ってもらった恩義があった。その後、いろいろ有って正規雇用として引き上げてくれたのも当時の課長だった。


大変に法令知識、技術知識、異常問題の対応経験が豊富な方でいろいろ教えていただいた偉大な先輩であった。


その先代課長も職場を去り、今の新課長は外様で部長も外様。元は別の部署所属の職長だ。まあ部長職は生え抜きでは逆に困るが、陣頭指揮の課長クラスは生え抜きで居て欲しかった。実際、単一の業務経験としては私が今の部長よりも課長よりも長い。


私の次がSkypeで話した彼である。


そこでいろいろな事を話したが、意見が合ったのが『課長辞めちゃったんでもう会社に義理はねーっすよね〜』と言う言葉。その通りである。元々ストレスで人が倒れる事が多い部署で社内でも理不尽な対応を求められる部署である。対外的にも最後の砦的な責任があるため、それはそれは胃が痛いこともある。実際何人も病院送りになっているし、帰ってこなかった人もいる。


そんな仕事でも先代がいらした間は古参の社員も含めてよくまとまっており、チームワークがあった。今は壊滅的だ。組織としては死に体である。それでも先代がいると『何があってもこの人に恩返しをしよう』との思いがあって、無茶な仕事もチャレンジして乗り越えてきた。今回たまたま話の中で同じ思いを抱いていたことが解った。


その先代課長が居なくなったので、別に特段の未練が会社になくなったと話していたのだ。人生をかけてなさねばならない『仕事』はあると思うが『会社』は無いと思う。私はひとりの人生を責任をもって守っていく義務が生じそうなので、いざとなれば辞める覚悟も必要だと決意している次第だ。海外にいるのは結構気に入っているのだが、人の人生捻じ曲げてまでそれを通す気は無い。いざとなれば人生が最優先だ。