トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

橋本の維新の会

あの人は大阪市の市長なんでしょ?国政に出るのは党員であってあんたじゃないのにな。

(ネット記事抜粋)

日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は20日、九州遊説の一環で熊本市内で街頭演説した。「今の政治に必要なのは(統治の)
仕組み自体を変えることだ」とした上で、「地域のことは地域が責任を持ち、しっかり自分の足で進んでいく。そういう国の
形にしないといけない」と述べ、地方分権型国家への転換を目指す決意を強調した。
 
橋下氏はこの後、福岡市内で演説し、「九州でまとまるのは九州が生き残る唯一の方策だ。九州が一つにまとまれば東京に遠慮
する必要はない」と分権の意義を訴えた。 
維新はこの日が全国遊説のスタート。九州を皮切りに近畿や四国、東北の各地方も回る予定だ。

(ネット記事抜粋終わり)

もう化けの皮が剥がれてるな。地方分権はデフレ体制で打つ政策ではない。物価が上昇して各地方政府が独立できる担保があるときに取る政策だ。現在の日本の地方税制で地方交付税交付金抜きで独立できる地方都市はほぼ無いといっていい。大阪ですら独立できてないのが現状な訳ですから。だから橋本氏が二重行政の解消と独立の復権を目指して出てきた訳で。でも無理です。今、デフレから抜けられないのが日本だから。インフレに向かって国内で経済が回るくらい、物価が上がってこないと。順番が逆です。組織を作ってさあ、景気を回復しましょうでは、先に組織が死んでしまいます。


経済見通しをたててそれに合わせて組織改革をタイムリーに打ち出すのが筋です。九州が仮にひとつにまとまったって、連座して死ぬようなものです。薩摩、長州が明治維新を起せたのは儲かっていたからです。今の九州にその力があるとは思えない。具体的に言うと政府と喧嘩できるほどの儲け口があるとは思えない。だからまとまったってすぐ資金がそこをついて破綻するのが想像に難くない。


今、全世界で少子高齢化で上手くいっている国はドイツとマレーシア。ここが小さな政府、自治独立の地方分権を進めてますか?違うでしょ?国ががっちりお金を投下して、国内でお金が回るように手を打っている。だから物が回って物価が上がって、給料が上がって更に経済が回る好循環が国内に出来上がっているのである。今、日本はチャンスなんです。インフラが老朽化してみんな新規の物に更新する時期がきているから。国内に大手を振ってお金使えるチャンスなんです。ガンガン赤字国債切って、一気にインフラ整備に走れば驚異的な売り上げが立ちます。企業に儲けて貰って税金で回収すれば良いんです。消費税もあがったんだから。


なのに先に小さな政府を目指して地方分権を進めたらだれが大きなお金を出してくれるんですか?地方財政は逼迫していて、橋一本架け替えるのが大変なのがいまの地方都市郡なんじゃないんですか?政令指定都市ですら、赤字運営だというのにこれはナンセンスだ。こんな政治家が次の選挙の目玉政党というのだから、日本人は本当に御目出度い。


少なくも、今の自民党公明党グリーンニューディール政策を掲げて10兆円規模のインフラ整備を行う事を明言している。これもぜんぜん額が足りてないが…。折角、バイオでノーベル賞取ったのだから、そういう事業を大幅に投資すれば面白いのにね。


そういう海とも山とも輪から解らないものにアホみたいに金を掛けられるのは政府、いうなれば国だけだ。利益を優先する企業にはそれは出来ない。なのに国のあり方を、地方分権を進めて掛けられるお金のパイを分散したら、どうなる?折角、相乗効果がのぞめる施策も単発になってしまう。地方分権は良いことかもしれないが今はタイミングが悪いと言っているのだ。それが見えてない政治家に期待するのは余りにも馬鹿げてないか?と私は提案する。


国政に打って出るのは構わないが、だったらせめて地方政府の再生成功例として大阪市大阪府を宣伝するレベルに回復させてからでも遅くは無いのでは?選挙は簡単でしょ?私に任せれば大阪のように上手く行きますって言えばいいのだから。今、言わないってことは上手く言ってないわけで。上手くいかない人に乗るのは詐欺にだまされるのとかわらないと思いますよ。