(日経新聞記事抜粋)
製造業の生産拠点の海外移転など産業構造が変わる中、事業によっては再生が困難な現実もある。静岡銀行頭取の中西勝則(59)は「事業継続にこだわりすぎると、傷口を広げる。取引先に余力があるうちに転業や廃業を促すのも銀行の役割だ」と話す。
岐阜県の大垣共立銀行は廃業に必要な買掛金や従業員の退職金を用立てる事業整理ローンを提供している。頭取の土屋嶢(66)が「廃業ローンなんて名前じゃ誰も借りない」と指示。「新たな出発を拍手で応援する」という思いを込め「カーテンコール」という愛称を採用した。実際、取引先の木材加工業者は同ローンを活用し、地元の工場を閉鎖し、倉庫業に転じた。
(抜粋終わり)
国の産業を改革するのにこういう業種転換、廃業支援の銀行業務は『必須』だと思う。ゾンビ企業が増えるような支援策よりもより改善が見込まれる業界再編に力が入れば地図が書き換わっていくものと思う。