トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

人権の闘士逝く

日経新聞によると

【ロンドン=上杉素直】「人類に対する犯罪」と言われた南アフリカ共和国のアパ
ルトヘイト(人種隔離)政策と闘い、同国初の黒人大統領になったネルソン・マンデ
ラ氏が死亡した。95歳。南アフリカのズマ大統領が5日、明らかにした。マンデラ
は引退後もアフリカの地位向上を訴え続け、途上国を代表する指導者として活躍。最
近は肺を患い、入退院を繰り返していた。


との事で、人権の闘士、アフリカ初代大統領、ネルソン・マンデラ氏が5日亡くなられた。

1万日に及ぶ獄中闘争、実に不当につながれた獄での25年間の戦いは後のノーベル平和賞へと結実してゆく。


大統領としても連戦の日々。人権の闘士と言われても、獄をでてから最初にした仕事は世界各国を回っての援助の要請だった。人権と言う崇高なものを守るため、南アフリカ人民の為とはいえ気高い闘士がお金のために各国首脳と会談し、要請する様は口の悪い新聞から『お金をせびりに来る大統領』などと言われた。


どれだけの労苦があろうと最後まで民衆の為、南アフリカ人権確立のために岩窟王の如き鋼鉄の意志で戦い抜いた彼の死を私はとても哀しいと思った。ただ、95歳という大往生だった事と、生涯激務だった事からやっと休めるという意味で『お疲れ様で御在いました』とも言って上げたい。


近年稀に見る不屈の闘志を持つ哲人政治家の死は多くの弟子達が広く羽ばたく切っ掛けとなると信じている。