トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

元祖子育て支援フローレンスの事

NPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹さんが日経に出ていたので記事を紹介。

私、この人の本も読みましたが、本当に『気づき』に富んでいる凄い人だとおもいました。慶応大学で大学ベンチャーを立ち上げた経験をもち、病理保育をするためこのフローレンスを立ち上げた人です。保育園でないところが大変新しいところでまだ法律が追いついていなくてそこをNPOとして頑張って、いる人です。具体的に簡単に説明すると風邪引いたような児童でも預かれる保育園的な児童施設を運営という事になります。さて、実際の記事ですが。


NPO経営者仲間で話すとよく出る話題が「定年後にNPOでもやろうかなというおっさんがやってくるのは良いが、なぜか態度がでかすぎて使えない人が多い」という話です。

 彼らは「ビジネスとしてうまく回っていないようなNPOを、俺が回してやる」という「上から目線」を引っさげ乗り込んできますが、正直大企業で手順が決まった仕事をうまくやれても、NPOのような少人数でゼロからイチをつくることが多い仕事をうまくやれるか、は全く別の話です。

 もっとはっきりいうと、企業内プロジェクトというのは、僕らからしてみるとイージーなんです。なぜならお金を払っている人に「命令だ、やらなければクビ」と言えるから。基本的には「人が動く」ということを「当然」と見なせる中でのお仕事なんですよね。

 けれどもNPOを始めとしたインフォーマルな「地域プロジェクト」はそうはいきません。例えば地域でお祭りをやろう、という話が有志の人の間で出たとする。有志の人たちというのは、特にお金も払われていない、上下関係も設定されていません。子育てしている人もいれば、介護している人もいるし、大卒の人もいれば、戦後のドタバタで学校行ってないみたいな高齢者もいます。そういうカオスな人たちをまとめあげて、一つのアウトプットを出す時に、指示命令コミュニケーションは機能しません。

 ビジョンによって共感を高め、ロジックではなく感情にタッチする動機づけを行えなければ、地域の人々は動いてくれないものなのです。結果、上から目線で指示命令しかできないおっさんたちは地域のなかで孤立していってしまいがちです。

これ実際の中小企業でも大事な考え方ではないだろうか?ただ、『共感できる感情も共有できる自発能動の行動を起こせる経営ビジョン』を発信している中小企業経営者はほとんど居ないだろうけれど。戦国大名じゃないけれど『のぼうの城』みたいにこの国、この人なら盛りたてたいと思える会社にならないとお金も払えないのだから、まとまりのある組織体にはならないよね。