トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

はてな匿名エントリーより

最近、匿名エントリーをよく読むようになった。以下記事転載。

許し難い言葉
男の子を持つお母さんたちが立ち話をしていた。

「年頃になると心配なことが増えて来るわよね。」「今の子って、エッチを覚えるのも早いって言うし。」「女の子を妊娠でもさせたら困るわよね。」みんな、うんうんうなずいていた。

すると、ある一人が、言った。

「でもさ、結局、男の子は相手の女の子にお金払えばいいんだから。」

その瞬間、みんなが爆笑した。

誰かが「それもそうね。」と同意した。それでそれきりその話は終わりになった。



その後、その場にいたある一人のお母さんが私にその話をした。

彼女は、みんなで爆笑して「それもそうね。」とうなずいたことに違和感を覚えていた。「ひどいよね。」と、彼女は言った。

たぶん、その場で笑った他のみんなも心の奥で「ひどいよね。」とちょっと思っていたかもしれない。でも、だれも「ひどいよね」とは言わなかった。

話は爆笑で終わったんだ。みんな、男の子を持つお母さんだった。

自分の子どもは痛くも痒くもない。それで、爆笑したんだ。




私は、この話を思い出すたびに涙が出るほど悔しくなります。

「でもさ、結局、男の子は相手の女の子にお金払えばいいんだから。」なんて。言っていい言葉と悪い言葉がある。

これは、許し難い言葉だ。

この言葉のどこが許し難いのか。みなさん、すぐに、答えられますか。それとも、どこにも、違和感を覚えませんか。



  

「お金を払えば済む」のですか。

妊娠した女の子の心境に思いをはせることは、妊娠経験者のお母さんたちでなくたって簡単にできるはずです。

想像できない方は、自分の想像力の欠如を反省してほしいです。




どうしよう。どうしよう。生理がこない。妊娠してるかもしれない。誰に相談しよう。

なんかこのごろおなかも大きくなってきた。産んだって、どうやって育てたらいいんだ。

悩みつつ、友達のカンパで堕す子もいれば、泣く泣く親に相談する子もいる。彼氏は当然「堕せ」という。

誰にも祝福されない初めての妊娠。不安、悲しみ、恐怖、後悔、罪悪感・・・・

彼氏はお金を払って「ハイ、さようなら」だ。中絶したら体も心も傷がつく。



中学生で妊娠して結婚して産んで幸せになってる子だっているよ。

そう。いるかもしれない。そういう子だっているかもしれない。

けど、多くの、ものすごく多くのほとんどの場合、望まぬ妊娠でできた子は亡きものとして葬り去られているのです。

中絶してもあっけらかんとしてる子が多いという大人もいる。でも、その子の真意を誰が見たというのか。

お金を払えばそれで済むなんて、ゆめゆめ、言ってほしくない。


  

さらに、なぜ、男の子のお母さんたちは、そこで笑えたのだろうか。

お金を払ってなかったことにできるからだ。

女の子の方は、いくらお金をもらってもいやされない傷を負っているのに、男の子の傷はあまりにも軽い。

お金といったって、せいぜい20万か30万だ。もし、5000万が相場だったら、男の子のお母さんたちだって笑ってはいられないだろう。




「中絶に至らしめるところの男子、キンタマ1個切断すべし」




「コンドーム嫌いなんだ、ボク」なんて言ってる甘ったれな男や「外に出すから大丈夫だって」なんて言っときながら、オッと出ちゃったなんて気楽なこと言ってるふざけた男を絶滅させるには、このくらいの罰が必要なんだ。

  

もうひとつ、爆笑したお母さんたちは、こんなことも思っていたかもしれない。

「妊娠したくないなら、SEXなんかに応じなければよかったのよ。気持ちいいことしたのは、あなたでしょ。

気軽にSEXするような腰の軽い女は結局そういう目に合うのよ。

男の子? そりゃしかたないわ。だって、男の子はそういう衝動おさえられないものなのよ。」




そうなのか? SEXするとき、男と女は対等じゃないのか?

男がSEXしたいのは当たり前で、女がすると尻軽なのか? そうなのか?



違うぜ。男も女も、SEXしたいのは、いいんだよ。SEXしたい二人がSEXするのはいいんだよ。

だけど、知識と思いやりを持ってしろと私は言いたい。

そして、二人にとって最高のSEXをしろ。男も女も損をしない、最高気持ちいいSEXをしろ。コンドームをつけろ。後悔するようなSEXはするな。

SEXを大切にしろ。


気持ちは解る。でも笑った母親はそもそもそこまで考えていない。当事者になって始めて意識する事だから。許せない気持ちも理解できるが、この筆者が感じたことを他人が理解できるようになるとは思わない事も意識した方が良い。良い事が必ずしも賛同を得られるとは限らない。賛同されるには賛同される為の働きかけが必要なのが世の中だ。