ドワンゴの会長が今の就職活動を『悲惨な制度』として批判する為に『自社を受験する学生から受験料』をとるという打ち出しをしたとのWeb記事を見かけた。
彼の主張は大雑把に言うとこうだ。
就職支援サイトが就活生のエントリーを煽る
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大量エントリー大量落第を繰り返す。
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就職戦線に疲れ切った燃え尽き学生大量発生。
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社員として働き出す。
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長続きしない。
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再就職が難しく、社会復帰出来辛い『廃人』同様の状況に追い込まれる。
これで得をしているのは大量エントリーの中から上澄みの優秀な学生を採用すればよい大企業とそれを後押しする就職支援サイトだけである。との主張。
これに最近騒がれている『通年採用』が本格化すると『大量失業』が発生し、学生がもっと就職難になると訴えている。新卒一括採用だからこそ就活が『全国インターンキャンペーン』の様相となり、多少の落差は目を瞑れると。
なるほどそう言う見方もあるのかもしれない。会長曰く。
以下記事抜粋↓
『必要なときに雇い、不要になったら解雇できると、都合がいいですが、これが通用するのは、日本では限られた業界や職種だと思います。建設業界の2次や3次下請けの小さな会社などにはいいのかもしれない。つまり、汎用品としての労働力が必要とされているところです。
今の日本は付加価値をつけてサービスしなければいけない。流動性の高い人材が多数を占めていたら難しいと思う。その会社にしかないノウハウなどを社内に残していかないと、他社と勝負ができない。特にうちのようなサービスを提供する会社は付加価値をつけていく必要があります。
(記者質問)──お子さんが就活でうまくいかないと嘆いていたら、どうされますか。
大量にエントリーして1つも受からなかったら、説教をしますね。「なぜ早く俺に相談しないのか」と。入りたい会社があるなら、父親である自分にそこにツテがないかを確認するのが頭のいいやり方だと思います。大量にエントリーするなんて、何を勘違いしているのか……。自分の力を過信してますよね(苦笑)。
正々堂々と闘い、玉砕する弱肉強食の社会が「美しい」とは、僕は思いません。』
↑抜粋終わり。
私はこう思う。まず、働くのは『生きる為』だ。働かずに自分の好きな事をやって、生きることが可能ならそれが一番楽だ。幸せかどうかは別にして。では生きる為に職を探すならどうするか?
これは個人個人違うだろうが、
1.出来る仕事を探す。
2.どんな仕事も対応可能な人材になる。
究極行き着くとこの二つの方法しかないと思う。
2.は大変そうだから、1.になる事が多いだろうが、問題はその後だ。どんな仕事でも核となる『仕事観』が存在すると私は思う。その仕事観が養えないような仕事、職種、職業には就かないほうがよい。例えば作業だけ追われてしまう派遣やパートの仕事。これはドワンゴ会長が言う『付加価値』のある仕事とはほぼ無縁だ。私も派遣社員だったのでよく解る。
ところが、そう言うところに追い込まれる学生は少なくない。だから、1.を選び、付加価値を創るの仕事にめぐり合えなかったらどうするかが大事だ。這い上がる為の『戦略』を練らなければならない。誰も助けてくれないのだから『自分株式会社代表取締役』として自分をマネジメントし、目標をコミットして現状を打破する経営施策を自身に施してさっさと苦境を脱することだ。
工夫はいくらでも出来る。生きるのはルール無用のデスマッチだから。