セクハラ都議の話題で持ち切りでともすると、集団的自衛権の話なんかどうでも良いという報道を見かけますが。
ふざけるのもいい加減にしろ!
と言いたい。
誰も何も言わないからちょっとは考えてほしい。
日本国憲法は戦争放棄を国連も含む全世界のどの国よりも厳しく規定している。攻撃力は同盟国に依存するとまで国が説明するほど。それが、『集団的自衛権』を行使するという『改憲』すら経ておらず、国民の同意も『直接』取り付けない『閣議決定』という手段で専門の学者ですら有り得ないと否定する『解釈改憲』という暴挙を行おうと自民党がしている。これを政府にいるが故に、歯止めになろうと何の利益も無いのに矢面に立っているのが今の公明党だ。
公明党にこの集団的自衛権に限って言えば、論議に反対する利益は無い。党の理念や支持母体にそのまましたがって与党を出てしまえばそれが公明党にとっては一番楽だ。でもそれでは自民の案が100%とおってしうまう。自民は単独過半数議席を持っているから。そもそもおかしいと思わないのか?野党が反対らしい反対をしていないという事実に。野党も集団的自衛権に賛成なんだ。
では集団的自衛権が高村私案にほとんど歯止めをかけず、発動三要件を容認して閣議決定されたらどうなるか?
1.まず自衛隊が日本国民の生活等が根底から覆る『おそれ』があればどんどん駆り出される。
2.専守防衛で攻撃しなかった自衛隊が『おそれ』のある地域で『攻撃』をする戦闘行為に突入する。
3.自衛隊に犠牲者が出る。
4.『自衛官』は募集による『志願』でなりたっているから『志願者』が激減。もしくはいなくなる。
5.『集団的自衛権の維持には自衛隊は不可欠』よって『徴兵制』を復活させて数の確保に臨む。
良く考えてみろ、『おそれ』がある地域が『想定』の中だけで、実際に今、起っていないとでも思っているのか?どっかの国に実効支配されている『竹島』はどうなんだ?今まさに問題を起こしている『尖閣諸島』は?あれも閣議決定で『解釈改憲』が決まったら、『おそれ』のある地域として自衛隊が『攻撃』しに行く場所になりかねないのだぞ?
そこで仕掛ける以上向こうだって黙ってやられたりしないから自衛隊に犠牲が出ないとなぜいえる?日本国威憲法の9条、戦争放棄はそうやって犠牲を払う事で、戦争に突入しないように『権力』に歯止めをかけた世界に誇る法律だったのではないのか?
『じゃあ、米軍に犠牲がでるのは良いのか?』と考える人が居るだろうが、それは今、論議する話題では無い。もちろん犠牲にして良いなんて言って無いし、いうつもりもないが。いま、政府与党の自民党が何とかして押し切りたかった『集団的自衛権』を発動させる『憲法解釈』を容易にする閣議決定とはそういう問題を含んでいると私は思う。それを踏まえて都議のセクハラ報道で盛り上がって蔑ろにして良い話ではないと思う。ワールドカップよりも日本国民には大事な話だと思う。
それこそ根底から日本人の生活が覆るきっかけになりかねない!
今国会が無事昨日で閉幕して閣議決定が出来なかったことこそ最大の今国会の成果といっても良いと個人的に思っている。でも年末年始の通常国会ないし臨時国会、来年統一地方選挙後の通常国会で間違い無く閣議決定を迫ることは間違いない。