産経新聞に今年のノーベル医学・生理学賞に中国人として初めて女性薬学者の屠ユウユウ氏(84)が選ばれた件が記事になっていた。
中国でも話題になっているらしい。
中国本土の科学者がノーベル賞受賞が出ない現状に『中国に真の科学者はいない』といった自虐的な声が挙がったこともあったようだが。
中国のネットでは『屠ユウユウは中国籍で、真の中国人だ。偽物の洋鬼子(西洋人)ではない』とかコメントが飛んでいるとか。屠氏は1930年、浙江省寧波市に生まれで北京大医学院で、生物薬学を学んだそうで。この分野は中国ではメジャーな学問ではないとの事。
漢方薬などに精通し、中国中医科学院の主席科学者に就任したが、博士号や海外留学経験を持たず、学士院会員でもない為、『三無教授』と呼ばれていたそうだ。
そんな人が、しっかり評価され、ノーベル賞の受賞という栄誉を得られた事は非常に喜ばしいし、しっかり『学術成果』に光を当てて評価している姿勢が、アルフレッド・ノーベルの思想を受け継いでいる事が伺えて凄いと感じた。