トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

人工島関連のインタビューより

中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島12カイリ(約22キロメートル)内の海域で米海軍が駆逐艦による哨戒活動に乗り出し、米中関係は緊迫の度合いを強めている。米国の意図、思惑、狙いは何か。2016年の米大統領選有力候補、ヒラリー・クリントン国務長官の選対本部でアジア委員会の共同議長に就任したジョセフ・ナイハーバード大学特別功労教授に聞いた。

――南シナ海で米中両国による対立の度合いが強まっています。

 「先にワシントンで行われた米中首脳会談で、習近平国家主席はサイバー問題について従来の立場を百八十度転換したが、南シナ海を巡る問題については何の進展も得られなかった。だから、我々は論争の対象となっている(人工の)島々の近辺で、航行の自由が確保されているかどうかを確認する作業に着手した」


 ――米国はどのような立場ですか。

 「我々は岩礁などに主権の存在は認めず、公海は海洋法にのっとって治められるべきだという見解、立場をとっている。海洋法は岩礁や砂を移動させることを認めておらず、それを領土、領海と見なすことも、排他的経済圏と呼ぶことも禁じている」

 ――中国が全ての人工島を完成させれば、南シナ海における米国の制海権は低下し、この地域における米中間のパワー・バランスが崩れるという見方もあります。

 「そうは思わない。実際、人工島はとても脆弱で、『動けない空母』のようなものだとする声も多い。固定された攻撃目標であり、沈めるのは容易だ」

――具体的な方策は。

 「ある米軍OBの友人によれば、例えばフィリピンに弾道ロケット施設を新設し、狙いを定めることができる。それによって、(人工島を)軍事的には完全に無意味なものにすることは可能だ」


日経新聞Web版の記事より。

国際法上、アメリカの意見が正論な気もするが、実際中国側もしくは中国よりの意見である人工島の造営は『問題ない』という意見の方も色々聞いては見たいよね。片方の意見だけが日本では多く聞かれているように見受けられるが実際のところどうなんだろうか?