トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

日本の教育改革はまず働き方改革

教育困難校に勤務しているけど、もう無理』

 

 

『小学校やばいPTAやばい』

 

という匿名はてなダイヤリーを読んでみてください。日本の教育が危機的状況だと一発で解りますから。しかも、これ複合的に絡み合ってて、一筋縄で行きません。教員改革、学校改革、PTA改革、自動改革、及び業務改善改革を一挙に一変させないと変わりません。日本の悪しき習慣の同調圧力が高く働きすぎて改善不可能です。少なくても各セクションに話し合いが可能な交渉できるリーダーが一人必要です。

 

先生サイドに一人、PTAサイドに一人、(児童代表で一人、)業務改革要員一人。

 

児童がカッコ書きなのは今のままでは無理だから。

 

利益代表の合議制で各リーダーは所属部署への説明義務と統率義務を負う流れにしないと回転の速いPTA業務ではすぐ元の木阿弥になってしまう。システムの継承と維持運営が必須。あと教員側のIT化が必須。意見交換会とワーキンググループ化を一定期間設置して改善後は解散し、システムの維持運営は学校側に譲渡する。それまでのリーダーシップはプロPTAを設置して改革させるなど、ここまでの改善及びシステム化を3年以内に構築し終えるプロジェクトにでもしない限り、絶対変わらない。

 

 

って事を天下りに腐心している文科省のバカ完了と地元で寝ている市議会議員、県議会議員国会議員に叩き起こしてタウンミーティングして、有権者の声としえアクション起こす様に働きかけ続ける必要がある。これは常駐者しか出来ないのでプロPTAが一定期間必要になる。

 

教育改革で言えば、例えばケニア、公用語スワヒリ語。でも大抵の国民は英語とスワヒリ語ともう一つ他国の言語ないし、現地の別の言葉が会話でき子供でもトリリンガル。小学校以上に進学すると科挙みたいな試験で選抜され、高校からは優秀な学生は返済義務の無い奨学金を試験で勝ち取って、無償で有名大学へ進学する。カリキュラムも、語学を中心に詰め込み式で日本のゆとりとは比べ物にならない詰め込みエリートを数多く作っている。

 

例えば中国。小学校から、団体行動を叩きこまれ、場所や学校のレベルによっては全寮制。週末の休みのみ実家に帰る暮らしをする。高校卒業までは恋愛禁止!見つかった場合は退学。超学歴社会の中国では退学は死刑に等しい。小学校以降、中学、高校と全て地元のクラス編成学校編成は成績順。どの学校に通っているのか、何番目のクラスなのかでその生徒の成績が対外的にもはっきり解る仕組みになっている。1クラスがその学年トップの集団と言う事。さらに高校卒業時に大学進学レベル評価の全国共通1発試験があり、この時の成績で進学して良い学校が決定される。高校時代はこの最後の試験に向けて、一日16時間のカリキュラムが組まれ、精鋭生徒群は詰め込みエリートの頂点を目指すべく兎に角、勉強、スポーツに明け暮れる。そうして都市の規模にもよるが、10万人に数名の秀才が名門清華大学北京大学の進学を許される。

 

 

ね?学級崩壊してる場合じゃないでしょ?やれ、暴力教師だ、訴えるぞとか、変に知恵を付けた学校生徒は先生の権限で進学先を下位の学校に出来るんです。だって内申点つけ放題だから。授業を妨害する生徒なんか、社会的に抹殺可能なんです。その権限を持つ先生に電話で苦情を入れようものならその生徒は終わりです。先生からの評価が目出度い様に、『各家庭』でしっかりしつける必要があるし、寮生活で交渉し、自分の生活圏を守る戦いを自分で起こさなければ簡単に脱落します。これはケニアでも似たか寄ったかです。

 

学校教育と生徒への学校側の姿勢に根本的な差が有る事が判りますか?

教育は平等でなければなりませんが、生徒はお客じゃありません。勉強を教えてもらう、生徒です。大学に至っては教授から授けてもらわなければなりませんから、授けてやろうと教授が思わない学生は授ける対象じゃあないんです。解ります?まず日本の教育改革でやらなきゃいけないのは、『筋をはっきりする』事です。どんな学生を作るのか?その学生たちに何を担ってもらうのか。

 

そのために必要なカリキュラムは?能力(成績)は?どのタイミングで評価し、判断するのか?そこから漏れるマイノリティーへのセイフティーネットの構築は?

 

それをはっきり決めた状態から、サポート部隊、教員、PTAの組織改革、業務改革、効率的な維持運営のシステム構築です。

 

今の教育の問題は、一言で言えば『目的の無い教育』になって、誰も大人が教育に責任を持っていない状態だから枝葉末節に捕らわれ過ぎて力が発揮されないんです。大きな改革はボトムアップトップダウンが必要です。トップは行政、ボトムは現場の一般人です。間が先生。学校です。

 

なんでも学校や先生に期待すること自体が間違いだと内外にはっきりさせる事からやれ。やることやらないで、個性がどうのとか世迷言を抜かす奴は暇なんだよ。学校も生徒も、ケニアや中国に比べたら暇すぎる。だから無駄な事考えるようになる。時間は有限、貯金も繰り越しも出来ない、一日24時間しかないのだ。貧乏人も金持ちも、権力者も、民衆も平等に。

 

だから理由をつけて、貴重な時間を奪う事はすべて改善せよ。とかく日本の教育は無駄が多すぎる。