トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

トランプ政権のきな臭さ。

戦後の世界は、西洋文明の盟主である米国と西欧諸国が仕切ってきた。ところが、グローバル化で国際資本に市場が食い荒らされ、米欧の社会が荒廃した。イスラム文化圏などからの移民の流入でテロの脅威がふくらみ、伝統的な価値観も薄まっている。この流れを止め、米・西欧主導の世界を再建しなければならない……。

 つまり、グローバル化の流れをせき止め、薄まった米国と西欧諸国のアイデンティティーを取り戻そうというわけだ。そのためには国連や国際機関の弱体化も辞さない。革命にも近い発想だ。

 トランプ氏もおおむね、バノン氏のこうした思想を共有している。だからこそ、メキシコとの「壁」にこだわり、北米自由貿易協定(NAFTA)や環太平洋経済連携協定(TPP)にも敵意を燃やす。理由はなにも、米国内の失業や貿易赤字だけではないのだ。

 トランプ政権はいま、世界にも同じ「革命」を輸出しようとしている。当面の目標は欧州連合(EU)の統合を壊すことだ。西欧国家群の土台が統合で食いつぶされているという危機感がある。

 「英国のEU離脱はとても良かった。あとは(フランスの極右政党・国民戦線の)ルペン党首が今春の大統領選に勝ち、ドイツのメルケル首相が9月の総選挙に負ければ、すばらしい」。英国のEU離脱を主導したジョンソン外相が1月に訪米した際、バノン氏はひそかにこう励ましたという。

 

 

日経Web版より。

 

もうね。自分だけ良ければ良いために、国連すら利用するってどんだけ強欲なのよ。

完全に逆行しているよねこの人。

 

もう、グローバル化しちゃったんだから、影響の強い国家であるアメリカだって、そうそう長い間抵抗できないよ?奇しくも、世界の警察を自任していた超大国アメリカが自らの限界を悟って、下りたようにいくら頑張ったって一度、グローバル化した流れは変えられないと思う。

 

結果、一時逆行したように見えてもいずれ戻るし、戻った時の揺り返しが強すぎて倒れたりしないよなアメリカ。そっちのリスクの方が私は怖い。

 

グローバル化を良い方向に進めて行ければ世界民族主義的なイデオロギーが起って、世界統一政府が誕生するかもしれないと私は期待していたんだけどな。それこそ国連事務総長が初代世界大統領になるような時代を期待していたのに。

 

本当に今のアメリカにはがっかりだ。