トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

都議選大敗を受けて

東京都議選自民党が過去最低の38議席を大幅に下回る23議席と歴史的惨敗を喫したことで「安倍1強」は岐路に立たされた。学校法人「加計学園」(岡山市)問題への批判や、閣僚・所属議員の言動への反発が都議選を通じて政権に大打撃を与えた。政権は党内の求心力確保が急務となり、内閣改造へ準備を急ぐ。安倍晋三首相が描く憲法改正衆院解散・総選挙の戦略も、影響は避けられない。

 

 

まあ、まず歴史的大敗を遂げてしまった都議会自民党につきまして、労いの言葉を送りたいと存じます。

 

 

 

ざまぁミロ!!

 

 

 

もう、負けるの解ってたでしょ。完全に。どうやっても負ける。もう笑っちゃうくらい。この千載一遇のチャンスを生かしたのは民進でも無所属会派でもない。

 

共産党だ。

 

都民ファーストの陰で議席を伸ばしているはずだからよく見てみ。(ちなみに実質的に3議席伸ばしていた)

 

さて。

 

公明党は国政では政権与党なのに、なんで都議会で都民ファーストについたのか?

 

なんてバカ論議がされていますが。

 

全く、これをヘタするとマスコミが言ってるから頭が痛い。

 

いいか?国政と地方議会は全く別だ!

 

元々、東京都議会の与党がどこだったと思う?旧民主党だ。自民党も第一党で無い事が結構あったりする。都議会に限っては自民VS公明が基本図式だ。それが、昨今の民主党政権やら、大阪維新の会の台頭が有って、自民・公明連合(緩やか)VS他の党という図式になっていたに過ぎない。

 

なぜ緩やかなのか?そもそも地方自治と国政では扱う問題が違うから。沖縄を例に見ればわかりやすかろう。国政としては沖縄に基地をまとめるのが決定事項だ。でも沖縄県にとっては冗談じゃない事項な訳。だから、自民党議員だって、積極的に基地に対してOK出している議員なんていない。有権者に『理解』を求めているという立場だ。

 

だから、オナガ知事が、あれだけ抵抗出来る訳。

 

翻って、今回あれだけ大負けしたのは、都議会自民党が戦略を間違った上に、国政の政府与党自民党も協力体制がイマイチだったから。都議会が勝つために都議会の意思を吸い上げて全力で選挙協力したらここまで負けない。でも国会議員地方議会議員より上という意識が強いため、特に自民党みたいな毛並みの良い集団は地方議員の為に死力を尽くして手助けするなんて事は出来ない。だから、意見が違う都議会自民党と国政自民党の協力は場当たり的になり、結果負けたんだよ。それだけ。

 

そもそも都民ファーストが公明にすり寄ってきたのだって、都議会公明党が当時、議員報酬の一部返上を決めて、自民に一緒にやりませんか?と声を掛けたら、都議会自民党が『バカ言ってんじゃね~!』と一蹴したのを見て、小池知事がいち早く『私の考えと同じです!一緒に戦いましょう!』と声を掛けたのだ。(小池知事はこの時、報酬を半分返上している)

 

その時点で小池知事の戦略勝ち。

 

1人区で堅固な集票力を誇る都議会公明党にそっぽを向かれた都議会自民党がボタボタおちた。それだけだ。

 

完全に戦略で負けて、戦術で取り返せなかっただけ。(そもそも戦略的敗退は余程の戦術的勝利が無いと覆らないが。)

 

その辺を理解していないと冒頭の様に公明と自民の仲たがいなんて明後日な新聞記事に翻弄される。地方と国政は違う事をまず認識して新聞読まないと言い様にマスコミに騙される。