トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

衆議院選2017

安倍晋三首相が28日召集の臨時国会冒頭で衆院を解散する意向を固めたことを受け、与野党は19日、衆院選に向けて始動した。自民党二階俊博幹事長は党本部で開いた役員連絡会で「(首相からは)早期解散を検討しているが、時期は国連総会から帰国してから決めるのでよろしくお願いしたいという発言があった」と述べた。結束して選挙準備に取り組む方針を確認した。

 

 

日経新聞記事より。

 

いよいよ解散の時が来た。ここ2回あまり、安倍政権の経済政策と社会保障の記事をたまたま上げていたが、今思えばこの衆議院解散へ向けての試金石だったのかもしれない。

 

先週の週刊東洋経済の記事でも早期衆議院解散が記事に出ていたところをみると永田町では水面下で進んでいた可能性が示唆される。タイミングも今しかないと思われる。恐らく今頃日本でマスコミの方々がメディアに当たり前の事を並べているだろうけど、民進党の党首選も盛り上がりの無さ。加えて民進党の離党ドミノの止まらなさ。小池新党である希望の党の準備不足。敵が育つ前に叩くなら今回以外のタイミングは無い。政党助成金なしに今回選挙に臨まなければならない日本ファーストは自力のある議員以外は勝ち抜くのが難しいだろう。戦略的に見てこのタイミングが唯一、与党で三分の二の議席を確保する可能性がある戦い方だと思う。

 

軽く各党の情勢を見て置こう。

 

 

民進党:お先真っ暗、受け皿たりえない分解寸前政党。

 

離党者が後を絶たないため、『離党ドミノ』なんて言われている(笑)じっさい元々民主党だった時代から、一貫性にかけ、党内がまとまらない事が多かった。維新の会を吸収合併したモノの、その内実は混乱が色濃くなっただけで、一致団結出来ていない。そもそも政策自体が右と左に違う人達の野合のため、圧倒多数であった野党第一党時代はともかく、形だけ野党第一党の今はもう風前の灯。唯一の安倍首相の天敵とされた蓮舫前党首もあの退陣劇で再起は無理。戦うには本当は選挙がうまい枝野さんが党首になれば面白かったが、それもないので、恐らく今回衆議院選で言うだけ番長『前原党首』は引責辞任するんじゃないかな?

 

 

共産党:元祖ハイエナ政党、(個人的にはハイエナに悪いと思ってる()憲法九条を定める時、唯一反対した政党。

 

なぜ2番手に共産党を上げたのか?皆さんの記憶に新しい都議選で大躍進したのは都民ファーストとどこですか?公明党じゃないですよ?公明党現有議席を維持しただけ。大きく議席を伸ばしたのは都民ファースト共産党です!

つまり、これが国政なら次に野党第一党に躍り出る可能性が高いのは実は共産党なんです。堅固な基盤組織を持ち、今は違いますが、以前は全ての選挙区に候補を立てる潤沢な資金を持つ政党。政党助成金を唯一もらっていない政党としても有名。ただその内実は民主連合政府というクーデター政府を作り、共産主義国立国の為には血を流す事も厭わないという党是をいまだに代えていないテロリスト政党です。知ってます?オウム真理教と同じ破防法適合組織って、この共産党入るんですよ?(笑)

さて、国政と都政では票の入り方が違うとはいえ、政権与党に対し、反与党勢力の受け皿になる事は間違いない。政権を取った当時の民主党ほどではないが、組織力と浮動票の入り具合では、大きく議席を伸ばす可能性がある。この党に限っては、議席の伸びはそのまま日本の危機レベルが上昇すると言っても過言では無い。

 

 

希望の党(小池新党):台風の目と騒がれていたが最近ボロが出始めた。

 

都民ファーストの会が快進撃を続けているが、この1年で4人の都政幹事長が変わっている小池百合子氏のカリスマ性でもっている政党。都政で何も決められない政党&都知事。はっきりって都知事としては舛添さんか、猪瀬さんの方が圧倒的に優秀。この人が決めた事って実は何も実績が無い。実際現場で進んでいる政策のほとんどを考えたのが、選挙協力をした公明党と言う体たらく。新聞記事には一部しか報道されていないようですが…。小池百合子の頭が良いのはそういうクソ真面目な公明党勢力を働き蜂としてしっかり使っている所(笑)

 

思ったよりいい仕事してくれるくらいにきっと思っているハズ。翻って、国政に関しては国政の日本ファーストから、便宜上党首を降りて、別の衆議院議員を立てたが、これが傀儡なのは周知の事実。元民進党のモナ男こと細野豪志が合流するから、余計揉めると思う。ぜったいこの人小池百合子と馬が合うはずがない(笑)

 

あわよくば乗っ取るつもりなんでしょうが、小池百合子氏もそこまでバカじゃないでしょう。都知事の任期が満了したら満を持して、国政に返り咲き、党首に収まるハラなのは火を見るより明らか。政党助成金が頂けない今が最大の窮地で、金と実力のある候補者をどれだけ立てられるかが勝負所。

 

 

後はその他大勢なので(笑)割愛します。

 

 

それを受けての与党ですが。

 

 

自民党:安倍ちゃんの悪運の強さが持ち味の政権与党!

 

意外にキレッ早い安倍首相がどれだけ我慢できるかが、意外に大事な政党(笑)実力的にNo.2のアンパンマン事、石破茂氏が影をひそめてしまっているのでイマイチ面白みに欠ける。仕掛けたタイミングが絶妙で、戦略的にもう勝ちが見えているので、あとは現場がヘマらず、しっかり戦えばそこそこ勝てるのが見えている。油断した議員から順に今回は落ちる。そういう意味で、魔の2回生である人達は何人落ちるか見もの。選挙区は今回の区割り変更で調整がされるため、割を食った議員の先が一応注目かな。

 

 

公明党森田実氏絶賛!政策最強集団公明党

 

ここ最近、TV界の政治系記事のご意見番である森田実氏が公明党をベタ褒めしている。元共産党員という横顔を持った同氏が、どうして宗旨替えしたのか?その辺は解らないが、かれの政治評論家としての評価手法とその見識は流石に見るべきものがある。特に前回、新たに有事の際にどうすべきかを定めた改正三原則についての論評は秀逸。

どうやって、今回の衆議院解散を納得したのか全く見えないが、山口代表のNHKニュースでの発言を見る限り、ある程度安倍首相から情報をもらっていたともとれるところから、既に水面下で準備を進めていたようである。

鉄板の支持母体創価学会があるため手堅い選挙戦を行う事が予想され、与党勢力維持には欠かせない戦力と言えるだろう。

 

 

情勢は与野党ともにこんな感じ。

 

今回は何処かが雪崩式の勝利を収める事はまずないだろう。

 

与党勝利ラインは全議席の三分の二を押えられるか否か。恐らく安倍首相は過半数に足るか否かと勝利ラインを決めるはずだが、内心は自民単独過半数に届くか否かだと腹積もりしているだろう。出来れば単独政権を持ちたい自民党からしたら、連立与党の公明党は常に目の上のたん瘤なのだから。

 

ズバリ、今回の注目点は『希望の党』が首都圏で躍進するか否か。

 

この一点だけ。

 

政党助成金が無い今は地方ではほぼ勝てない。地方は独自の城下町文化が有り、地盤看板カバンで言ったら、看板は立候補者の個性で何とかなっても、地盤は無い。カバン(選挙資金)も助成金がなければ供託金600万円は落ちたら借金だから、そうそう勝つ見込みがなければ出れない。

 

そして何より、首都圏ほど浮動票が入らない。

 

これは致命傷で、特にジジババが、堅固な支持政党を決めている地域ほど雪崩が起きない。唯一の頼みは18歳選挙権を認められた高校生から大学生の新規有権者。これは地方よりも首都圏の方が多いのはあきらかなので、逆転劇が起きるなら当然、首都圏に集中する。

 

なので、今のところの私の予想では、希望の党は地方で勝てないもしくは勝てない地方では選挙区を立てないという戦略に出ると思っている。

 

新聞各紙はきっと総立候補者数に対して当落率を出すはずなので、負けると分かっている選挙区に無理に候補者を立てる事は党のイメージを悪くしかねない。希望の党が躍進した場合、(躍進とは現有議席より2議席以上伸ばした場合と仮定)勝ったけど結構落ちましたよね?的な難癖を避けたいと思っているだろうから。

 

首都圏で特に東京都民が意外に賢明で小池百合子に『二足の草鞋なんて舐めんじゃねぇ!』とNO!を突きつけられれば面白い。小池百合子が本当に日本初の女性首相を目指しているなら、今回の次の衆議院選挙がラストチャンス。つまり、今回勝てなかったら、小池百合子都知事兼党首は野望が潰えて、やる気をなくす(笑)

 

その意味で、安部さんは必ず叩きに来る(笑)

 

この選挙戦、序盤はメディア戦略で一歩リードの小池軍団だが、果たして泥臭い選挙もお家芸の王者自民党にどこまで迫れるだろうか?

 

また、小池百合子に半分裏切られた格好になる公明党はどう出るかも、見ものである。