朝日新聞のWeb版にAUがミスタードーナツとコラボして行った企画で、AUユーザーは指定された日にミスタードーナツへ来店するとドーナツを無料で2個もらえるという企画があったらしい。
この朝日新聞の記事に載っている80代の亀山さんなるご老人は『2時間余りも並ばなければ手に入らない無料ドーナツ2個を明日定価で買おうと思わないのか?』と疑問を提起している。
曰く、その列には自身のお孫さんも並んでいたのだとか。
サラリーマン風の人も並んでいたことから、時給に換算すれば次の日定価で買った方が、安いだろうと文句を述べている。2時間並ぶのが前提だからだそういう返事になっているのだろう。
ご老人の言っている事もわからいでもない。この亀山さんなるご老人は、そんなさもしい了見の日本の未来に危惧を感じるとしている。
もちろんそういった側面もあるだろうし、こそは個人の見解なのだから、どうでもいいと言えばどうでも良い話なのだが、この件の一番の問題点はお孫さんが、『お爺ちゃんは歳だから、並ぶのも大変だろうし分からないだろけれど普通なら並ばないのは頭おかしい。』といい。対する亀山さんも『時給よりも高い時間を無駄にして並ぶ事こそ恥ずべき行為』と譲らない。
これはどういうことか?
どちらも自らの考えが正しいとして同調圧力の掛け合いになっている事が私は問題だと思う。事、この件に関して絶対の正解は多分ない。十人十色の正解があるような事柄だと思う。
でも双方譲らない。
結果、こういう些細なことが戦争になったりするんだろうなと私は危惧した次第である(笑)
自分も気を付けなければと戒めた。
自分が仮に正しい立場だったとしても、どちらでもいい事って結構世の中にある。どちらの答えでも、どうでもいい事は十人十色の結果を受け入れられる環境や社会を作る事が、ダイバーシティーの様な考え方を許容できる第一歩なのではなかろうか?
これはちょくちょく自信をちゃんと振り返り、戒めないと極端に同調圧力を強いる側になりかねないので気を付けたい。作法に照らすよりも、大勢に影響がないなら、許容できる環境整備の方がきっといろんな人たちが暮らしやすい世界なのではないかと思う。
その線引きはとても難しいだろうが、単一民族として2000年も生きてきた日本人にはいよいよ意識して乗り越えなければならない大きな意識の壁だと思う。