トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

競技者の信念を感じた。

フリースタイルスキー・男子モーグルの「エース」と呼ばれてきた遠藤尚(忍建設)が、今季限りで現役を退いた。10位に終わった平昌(ピョンチャン)五輪まで3大会連続で五輪に出場し、2010年バンクーバー五輪では日本男子過去最高(当時)の7位入賞。長年先頭を走ってきた27歳が、余力を残して第一線を去る。 引退レースは、18日に札幌市であった全日本選手権。昨季世界選手権2冠の堀島行真(中京大)には敗れたが、その他の若手はねじ伏せて準優勝を飾った。今季のW杯ランキングは4位。実力は、今も世界トップクラスと言っていい。

 それでも引退する理由を聞くと、遠藤は「戦う気持ちを作ることが、もう難しい」と語った。

(中略)

最も思い出の残るレースを聞くと、自分のことではなく、平昌で日本男子モーグル史上初の銅メダルに輝いた原大智(日大)の滑りを挙げた。「そう思う段階で、競技者としては終わりです」 堀島や原の成長について、遠藤は「もう後輩に見せられるものはないし、もう自分には可能性を感じません。引退には十分すぎる状況」。泣きながら笑って、選手生活に別れを告げた。

 

 

Web記事より。

 

トップクラスの選手が、オリンピックを始めとする競技大会へかけるその意気込みは並々ならぬ覚悟と戦いなのだと改めて感じ入る記事だった。モーグルと言う27歳でベテランの部類に入る苛烈な競技に於いて彼の様にオリンピックにかけて、怪我の検査も固辞して戦い続ける姿に執念と怨念を感じる。

そこまでしても届かなかった目標への絶望感はそれこそ計り知れないし、体験した本人以外にきっとその悔しさやその他諸々の感情を理解するなんてかなわないのだろう。

競技者としてやり切ったその生き様は間違いなく今後の人生に意味のある事として生きるに違いないが、遠藤選手個人の今後の幸せを祈りたくなる様な記事だった。

 

自分は普通のサラリーマンだけれども、彼の様に一つ一つの仕事に真剣に限界まで臨む信念を改めて教えられた。世間で言ったら、若干27歳。彼の今後に幸多かれと心の底から、祈って行きたい。