トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

貿易戦争の行方

アメリカは今後、GDP比で2%を占める対中経常赤字を1.5%、あるいは1.0%に引き下げる手段を講じてくるでしょう。

そして、中国はアメリカに譲歩せざるをえません。なぜなら、米中貿易において、中国は圧倒的に受益者だからです。

もし、アメリカが中国との貿易を完全に途絶すれば、先に白旗を上げるのは中国です。中国は、アメリカから得ている利益を失わないようにするためにも、アメリカが提示してくる要求をのまざるをえないのです。実際メンツを維持しつつも、習近平政権の対米姿勢は、著しく融和的です。

そればかりか中国では、アメリカを本当に怒らせた習近平政権の失政に対する批判が高まっているといわれています。

また米中貿易摩擦の結果予想されるダメージを緩和するために、財政拡大、金融緩和などの景気テコ入れ策が策定されています。このように考えると、米中貿易戦争は当面の世界経済にも株式市場にとっても、マイナス要因ではないことが明らかです。市場がこれに気づいた時、株価の重石がなくなり、日米ともに株価はもう一段高を目指すことになるでしょう。

 

週刊東洋経済記事より。

 

ごもっともなご意見です。トランプ大統領は良くも悪くも商売人なので、金の匂いには敏感なのでしょう。だから、儲かる方に乗っかるのが上手。まあ、4回も自社を倒産させているので、本当に上手かどうかは解りませんが。

 

少なくもトランプさんなりの勝算があって、仕掛けた事でしょうから、それが思惑通りなのかはたまたそうでないのか、興味はあります。

 

ただ、それとは別に国民の負託を受けた大統領なのですから、儲かれば何をやっても良いのか?と言われればそれは違うと言わざるを得ない。そもそも、国家運営なんてのは損することは有っても得する事は無いのだから。

 

今の所、中国側が落としどころを探って来ている感じですが、どっこい中国もしたたかですから、きっと仕返しの手を着々と練っていると思います。痩せても枯れても、孫子の兵法を生み出した国ですから、そりゃあ知恵はありますよね。