受賞決定後、海外メディアとの対面インタビューに応じるのは初めて。
ムクウェゲさんはコンゴの紛争について「経済戦争だ」と表現。「利益、利益、利益-。世界中の人々や企業は、そればかり考えている。利益追求が性暴力被害者の苦しみに直結していることに目を向けてほしい」と訴えた。
受賞決定については「非常にうれしい。被害女性の苦しみが世界に認識してもらえた」と喜びを語った。性被害を告発する「#MeToo」(「私も」の意)運動が欧米を中心に盛んなことを挙げ、「世界中で近年、女性が被害を打ち明けやすくなっている。(問題解決に向け)希望はある」と強調した。
その一方で、コンゴでは最近も民兵らによる集団暴行事件が発生したと言及。兵士らが性暴力を家族や地域コミュニティーを破壊するための「戦争の武器」として利用している側面もあると非難し、解決には「政治家の力も必要だ」と述べた。
ムクウェゲさんは五日、手術中に受賞決定を知らされた。六日も「いつも通り、被害者の治療に当たった」と述べ、今後もブカブでこれまでの活動を続けていくと表明した。
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東京新聞記事Web版より。
紛争地域での女性への性被害ケアで、ムクウェゲ氏はノーベル平和賞を受賞したお医者さんな訳ですが。
日本は特に性差別やこの手のケアが遅れまくっている。自分も全然認識が足りていないと反省することしきり。そもそも足りていない国に生まれて育ち、教育を受けているのだから当たり前なのだが、そう言ってられないくらい喫緊の課題だと私は思う。
今でも深く根を張る男尊女卑思想が、給与にも、待遇にも、昇進にも深くかかわる日本の社会。少子高齢化で日本人の働き手がいないのだから、今こそ思い切って舵を切るチャンスだ。女性の力をお借りするために、育児環境や結婚環境、産休等の法整備、企業側の整備も手が付けられる事はあらゆる事を優先して行うくらいの積極性が欲しい。
性被害もそう。
どうせ、正社員と派遣社員との待遇障壁が解消できないのなら、せめて同一労働同一賃金を実現して欲しい。女性でも男性でも仕事で同じ給料なら、女性への理不尽な差別は無くなる。少なくとも今よりは。
女性一人の収入でも十分に子育てできるなら、別に結婚なんてしなくたって、子供は産める。フランスは婚外子を認め、父子家庭も、母子家庭も隔てなく十分な社会保障があるから、人口がV字回復した。
そういう不均衡な性差別待遇を解消する過程で、性被害も緩和されるかもしれないし、働き方改革も進むかもしれない。
まずは四の五の言わずにやれることを全部やれよと政治に要求したい。