――軽減税率についてはどう考えますか。
「税の三原則は『公平・中立・簡素』だ。公平という観点では、高所得者が高級食材を買うときにも食品は8%。軽減税率だけで、逆進性を解消できるとは思わない。イートインとテークアウト、同じ商品でも税率が変わるため、一物二価になり、中立ではない。さらに手続きが煩雑になるため、簡素では全くない。軽減税率というものは本来あるべきものではないのではないか」
「簡素でないことの影響が一番大きい。税率が異なるため、従業員の作業量が増えたり、システム変更に手間がかかったりする。どんな企業も食料品を買うから、外食産業だけでなく、生産性が下がる。日本の生産人口が減る中、飲食店で働く外国人労働者は増える。彼らに対して、わかりやすく説明しなくてはいけないことは負荷だ」
――軽減税率にどう対応しますか。
「1年後に実施されるので、粛々と対応する。異なる税率に対応できるシステムの導入や、どちらの税率になるかという定義づけをしっかりする必要がある。イートインとテークアウトが混在するような店舗では、開始半年前から従業員教育を始める必要がある」
「日本の財政状態を考えると消費増税は必要だ。社会保障費を考えると今後も消費増税があるだろう。そのタイミングで食の分野を食品と外食で分けた軽減税率が良かったのか検証してほしい。ダイバーシティーが進み女性の社会進出などで、外食はぜいたくというだけではなく、社会インフラとしての側面が強くなっている。外食はぜいたくだから外すという観点だけでない議論をしてほしい」
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日経新聞Webより。
もう仕方ないのかも知れないが、軽減税率って面倒くさすぎません?
そもそも税金取る側の論理しかなくて、面倒が多すぎでしょう。
取られる側の身にもなってくださいよ。
これお客じゃなくて、税金納める企業側の話ね。
これじゃあ、脱税したくなる(笑)
それこそITとかAIとか活用してもっと簡単に出来ないのかな?
疲れて手間がかかって、恩恵が曖昧じゃあ、やる意味ないんでないの?