トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

日本品質の崩壊は失われた20年にある。人の蔑ろにしたからだ。

10月21日に台湾で起きたプユマ号の脱線事故は18人が命を落とす大惨事となった。運転士によるスピードの出し過ぎが事故の原因とみられているが、車両の安全装置「自動列車防護装置(ATP)」に設計ミスがあったことを11月1日、日車が発表した。

ATPには指示された速度を超えた場合に列車を停止させる機能がある。運転士がATPを切ると、その情報は自動的に運行指令所に伝えられる。日車は「ATP自体には問題がない」としながらも、「設計ミスで配線の接続が仕様書と一部異なり、指令所に情報を伝える機能が働かなかった」と説明する。

通常は車両が完成してから鉄道会社に納入するまでに、車両が仕様書どおり造られているかどうか入念なチェックが行われる。しかし日車によれば、TEMU2000型は、ATPを切った際に指令所に情報が伝えられるかどうかのチェックは行われなかったという。

「台鉄の指令所に情報が伝えられるかどうかのチェックは日本ではできない。このチェックは納車後、台鉄が行っているものと考えていた」と日車の担当者は語る。

作業手順のミスではなく、設計ミスであるため、日車製TEMU2000型の全編成について今後再整備が必要になる。この点について、日車は「台鉄と相談しながら進めたい」としている。

(中略)

川重も日車も海外展開の歴史は古い。最近になってトラブルが頻発している理由について、「以前とは違う車両製造にチャレンジしたことが、結果的にはこうした結果を招いた」(日車)としている。

これ以上、トラブルが続けば日本製車両の「安全神話」が揺らぎかねない。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

ちげーよ!馬鹿者!

 

違う違うそうじゃ、そうじゃなぁい~(笑)

 

チェックが出来ないからしなかった?台湾鉄道がやってるものと思った?馬鹿も休み休み言え!自分以外がチェックした事を信用するな!これは品質管理の基本のキだ!

 

工程も仕様書も、その通りになっているのかのチェックは最重要事項で、それが、ハズやカモでは事故になるのは当たり前だ。そんなもん、10年前の日本人なら、給料が出なくたって、自らの責任で普通に徹夜してでも確認したワイ!ブラック企業出身の自分でもそう思うのだから、きっとこの手の事故に憤っている品質担当者は居るはずだ!(笑)

 

安全のチェックはダブルチェックが基本で、現人確認が必須。誰かに任せるには目を合わせて評価基準が、事細かにぴったり合っている人同士でなくては成り立たない目合わせが基本である。この評価基準のすり合わせは業種や業務にも寄るが、自分の業界の所属品証部だと最短で三か月を掛ける。出ないと製品の微妙な異常や違いを検知できない。機械検知が効かない部分だからこそ、これだけ手間のかかるデリケートな継承を行う。

 

それなのに、やったはずだと?これだから大企業様は困る。無駄にコスト削減を進めて、下請けに技術力も品質力も依存しちまうからこうなる。現場力が低下してるから、こんなあり得ないミスが起きる。人の命がかかってるんだぞ!よくもまあ、その責任を預かる担当者が、『以前とは違う車両製造にチャレンジしたことが、結果的にはこうした結果を招いた』なんていけしゃーしゃーと言えるな。

 

チャレンジしたものだからこそ、ミスを出さない。妥協しない。真坂に備えるが日本の品質だろう!記事を読んで、どこの中国人が喋ってんだ?と思ってしまったよ!

 

本当にあり得ない。

 

品質を預かる身として、こんなんでは日本に帰っても、安心して電車に乗れねーよ。

 

品質を預かるものの矜持として、今回の事故は絶対に看過できない。