トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

医者を頼り過ぎるな。

慢性痛についての医師への教育が日本はアメリカやヨーロッパなど先進国に比べて大きく遅れているため、ほとんどの医師は慢性痛について十分な知識や経験がない。そのため、痛みの性質の変化や、痛みによる睡眠障害、NSAIDsが効き過ぎること、などの重要な情報を患者さんに問診することもほとんどなく、見過ごしてしまいがちになる。

さらに、この患者さんのように自分の健康に過剰な自信を持っていて、定期的な健康診断などを受けていない場合は、さまざまな「ヤバイ徴候」が見過ごされがちになる。

そして、この患者さんの場合、ただでさえ症状が出にくくて発見が遅れがちになる膵臓がんの中でも、特にわかりにくい膵尾部癌であったことが不運だった。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

慢性的な痛みなどに重篤な病の兆候が隠れていてそれを見過ごす医者と、自分の体調管理や、健康に自信があるため、慢心して医者の言う事を鵜呑みにする患者という趣旨の記事だった。

 

特に記事では日本の医者は海外の医者に比べて慢性痛に対して所見を多く持っておらず、見過ごしがちという特徴があるとか。これはとても納得できる。日本人は痛みに強い民族性があると思う。我慢強いとでもいうだろうか。

 

中国に来てびっくりしたのは中国人が本当に痛みに弱いって事。ちょっとの擦り傷、切り傷でも死んじまうかの様に大げさに騒ぐ。頭痛、歯痛、腹痛なんかもそう。痛みに強い中国人の方が絶対少ない。

 

で、

 

私が中国に初めて駐在した時、家に配備されていたミネラルウォーターサーバーの水が実は古くて腐っているということがあった。マンションに入ったばかりの自分は当然交換してあると思って、使ってしまったが、実は賞味期限切れの水でそれが元でひどい食中毒になり、入院する(笑)

 

三日間絶対安静を医者から言い渡され、外国人専用病棟で2日間連続で点滴まみれの日々を送ったが、その時医者に言われたのが、『よく、こんな脱水症状になるほどの腹痛に耐えましたね!』『私は医者ですが、とても耐えられません。』『日本人はだいたいギリギリまで我慢する人が多い。』『痛いのを我慢しすぎです。』とまあ、矢継ぎ早に文句を言われた。

 

私と相部屋だった当時課長職をされていた生産部の人も同じサーバーを使っていたので、一緒に入院したのだが、全く同じことを医者から言われた。当時はニーハオとシェシェくらいしか中国語が話せないし、判らなかったので、何言ってるのか全く知らん顔だったが、通訳が教えてくれたので、文句を言われているのは理解した。

 

そのくらい、痛みに対する認識や対処が日本人と中国人(外国人)では違う。

 

だから、体の基本的な反応、『痛み』に対して『原因究明』はもっとシビアに行った方がいいと思う。原因が慢性的な痛みだったとしても、間違いなく掌握されていれば良いが、それが大病を患う方向性のある痛みであれば、しっかり原因を特定し、対策する必要があると改めて思った。

 

原因を究明し、対処した上で、例えば致死性のガンだったりして死ぬのは仕方が無い。それは事故だから。どんなに頑張っても完璧は有り得ないから。でも、自分の思い込みや見過ごし、または原因究明を疎かにした為に起きた致命的状況ならこれは後悔が残る。ああ、やっちまったと。

 

だから、一生懸命生き抜いた結果なら納得できるが、手抜きでヘラヘラ生きた結果ならそれは自分自身の敗北なので受け入れたくないという話。勿論、手を抜かずにやってるつもり(笑)