トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

JR北海道だけでなく廃線危機を抱える自治体には同じ問題が多い。

災害で運休が続く日高線の沿線町長の意見交換会の席に、高橋知事が初めて出席した。道の交通政策総合指針は鵡川―様似間のバス転換を示唆したが、地元では一部区間の運転再開を求める声がある。

知事は言質を取られたくないのか曖昧な発言に終始し、「リーダーシップを発揮して」「困っている道民、地域に寄り添うべき」「どのような振興策を考えているのか知りたい」と不満が噴出した。

市町村の動きも鈍い。持続困難路線を検討する会議のメンバーからJR北海道を外している地域すらある。「住民のためには欠かせない路線だ」と語るが、実態調査した自治体はどれだけあるのか。また、「JR北海道は情報開示せよ」と批判する割には、自治体の会議の多くは非公開で、住民には結論しか伝えられていない。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

JR北海道の経営問題に発展した路線異常を伴う行政案件だが、まず行政の首長が、のらりくらりと発言してリーダーシップを発揮しないのは自分の当落に関係ないからだ。

 

リーダーシップが必要で元国鉄JR北海道にしかるべき、国の支援が本当に必要なら、JR北海道は『商売なので、こっちも道民の為に不採算路線を助けたいが、経営努力ではどうにもならないのが実情なんです!』と客観的に理解を求める詳細かつ分かりやすい資料を作成した上で説明を行う筋道を立てて、廃線、バスへの転換を柱にした撤退策を提示して、それを避けるにはこのくらいの値上げが必要ですと道民に迫るべきだ。

 

その選択肢を判断するのに行政の力が必要なら、北海道庁を引っ張り出すのに十分な破壊力を持つだろう。それともJR北海道天下り先を怒らせたくなくて手をこまねいているのか?

 

だから、適当な追及に終始して、結果、詳細な説明を無しにいきなり値上げに踏み切ったのか?

 

他のJR路線に比べ安い運賃とはいえ、札幌以外に収入を十分に確保できる地域を持たない北海道の事情を鑑みると果たしてその意見だけで消費税増税分を超える値上げが道民の理解を得られるかどうか。

 

理解を得られずにそれでも経営の為と心を鬼にして値上げに踏み切るなら、件の脱線事故のような事が、金輪際起きないような徹底した改革案と実施事実の進捗情報開示を以って、経営の健全性を道民に訴え続けてほしい。