トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

ブラック企業で働くと言う事。

ブラック企業で働くと言う事が、どういう事か。

これはブラック企業をどうとらえるかによる。

ただ単純に長時間労働をブラックだと言うなら、夜勤の有る業種何て大抵ブラックになってしまう。出勤、明け、休みの繰り返しだから、出勤したら24時間勤務だからね。休憩時間や仮眠時間はあるにしても、本人の拘束時間は12時間を優に超える訳だから。

 

業務時間は表向き9時5時でも、仕事を持ち帰るのが当たり前になっている職場だったり、業種だったりすれば、それもやはりブラックだろうし。やりがい搾取が有る企業、業種、職場もやはりブラックだろう。

 

労働問題弁護士ナビのHPによると

 

長時間労働

・残業代未払いなどの違法労働。

・採用・離職が繰り返され、社員が使い捨てが常態化。

 

この3つが主にブラック企業という判断をしている。明確な定義は労働法には規定されていないのだそうだ。

 

長時間労働は働く人の『考える力』を奪う。判断能力は低下し、洗脳されやすい状態を作り出してしまう。そこへ所属企業や所属組織にとっての常識を刷り込まれれば体を壊してまで、過労死するまで働く洗脳兵士が出来上がる。洗脳が完了すればあとは死ぬまで働かせるだけなのだ。

 

こういった状態を招かないために『労働基準法』は設定され、労働者の心身の健康が保たれるように法的側面から支援している訳だが、これが守られない事がしごく多い。刑法の様に罰則が全てに整備され細かく法権力の行使が設定されていないのが問題なのだろう。あまりにもやり過ぎると企業活動に支障が出るってのが建前だ。

 

使い捨てに関してはもってのほかで、これは奴隷労働と言い換えてもいいだろう。

 

こういう傾向を持つブラック企業に縁してしまって、しかもいったん染まった経験をお持ちの方は一旦感覚が元に戻るまで休むか、それこそ真反対のホワイト企業に勤めるかしないとある種の毒が抜けない。

 

何度でもブラックで働いてしまう依存症を発症してしまう。

 

こうなったら重症。

 

なんだかんだ言って、昭和の時代は景気も良かったし、社会党が野党として強烈に存在感があったので、労働側はまだマシだった。小泉首相の政権になってから、稀代の悪法派遣法の改正が行われて以降、今の様な典型的なブラック企業が表面化してきたのだ。ここ20年位の話。

 

だから、もし、自分の息子さん、娘さんがブラック企業の被害にあったら、生存する自信を取り戻すところからケアしてあげて欲しい。彼ら、彼女らは奴隷の様に人権を無視され、虫けらの如く扱われ、洗脳されて働かされていた。その洗脳が解けるか、自ら解いて、命を失わずに逃げる事に成功した人たちだ。

 

生きて帰ってきたことを最大限激励して、あなたは全く悪くないのだという事実を繰り返し、繰り返し、誠実に心へ訴えて欲しい。

 

そして肝心なのは自ら立ち上がろうと彼ら彼女らが、自分で決意できるまで、決してこちらから期日を決めて戦わせることは控えるという事。

 

失った自主性をとりもどし、普通に働ける様になるにはそのくらい大変だと解らないまでも理解して寄り添って欲しい。