人口減少と高齢化が進む日本には大変厳しい未来が待ち構えています。これは脅しでもなんでもなく、人口動態などのデータを冷静かつ客観的に分析すれば見えてくる、ほぼ確実な日本の未来です。
今すぐにでも対応を始めないと、日本は近い将来、三流先進国に成り下がることは確実です。いや、下手をすると、日本は三流先進国どころか途上国に転落する危険すらあるのです。(「はじめに 日本人の勝算」より)
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週刊東洋経済記事より。
ここで紹介されているデービット・アトキンソン氏の著書「日本人の勝算」は本当に一読に値する。
極めて理性的に各分野の論文を精査し、まとめ上げられている著作である。
あーだこーだ言っても、このアトキンソン氏の著作を現時点で論理的に間違っていると否定できる者はおるまい。
少なくても、失われた20年の時期、そしてアベノミクスを行っていたこの六年余りの時期、何も良くなってない。景気が良いと言われ続けて、実際景気指標通りの恩恵があったか?
無いだろう。
もう、今までの方法では結果が出ないばかりか、マイナスに転じるところまで来てしまっているというのが私の著作を読んだ感想だ。
週刊東洋経済記事にも何回も記事にされている今、著作だが、それだけ切り口が多く、いろいろな論点で優れている証拠だろう。
終末論者でも何でもないが、もう日本はヤバい所に正直来ている。そしてその責任のほどんどは経営層が訓練育成されなかったことに起因する。
もう時間が無い。
パラダイムシフトが起きて、今までの方法がどうせ使えないのなら、政治が決断して、新たな方法を無理やり強引にでもやり始める以外に選択肢はない。
座して、茹でガエルになる必要は無い。
どうせ、何をやってもダメだったのだから、今更検証している時間がもったいないのだ。さっさとやろう。手数を増やそう。