いよいよ通算6年2か月に及ぶ中国駐在任務もあと一週間となりました。
帰国日の8/30が待ち遠しい様な、まだ帰りたくないような感じです。
一つだけハッキリ言えるのは昨日、中国での仕事を納て帰りの通勤バスに乗り込んだ時、『ああ、仕事終わったんだな』と心に区切りがついて、肩の荷がふっと軽くなった気がしました。
昨日が、中国で最後の出社日でした。
その後、他社さんの経理部長の方と飲みに誘われていまして、個人的に送別会をしていただきました。同い年の昭和生まれだったので、色々とお話ししました。
中国が超絶好景気だったころを経験した駐在の方だったので、日本のバブルに匹敵するか、それ以上の凄い状態を中国で見てきたそうです。今はさすがに見る影もないですが、飛ぶ鳥を落とす勢いだったとか。
で、最近何かと話題の曙ブレーキ破綻の話へ。
独立系のブレーキライニングメーカーとしては最大手で、日本のブレーキシェアの過半数を握る業界トップ企業であり、自動車メーカー参加のブレーキライニングメーカーを含めても国内屈指の技術力を誇る世界基準の製造メーカーです。
その曙ブレーキが、北米市場の経営失敗により、青息吐息で今にも死に絶えそうな状況。埼玉県有数のトップ企業だったために、埼玉県民にはとても注目度が高いニュースだった。
実はうちの会社も関係あるので、結構大変。
そんな中、昨日話した他社の彼は「うちも、某台湾企業に買われたお客さんが大口取引先だったり、日系電気屋企業が出資した合弁企業が身売りされちゃって中身が外資になたりするところが、最重要顧客だったりしたもんだから今大変(笑)」と話を切り出してきた。
ああ、〇〇〇ィ〇〇レイとか、〇ャ〇プさんとかですね。
と思ったが、言わなかった。
こっちで、商売のタネを見つけて、起業し、中国で会社を経営してる人も多い。日本から駐在で派遣されたのち、会社を脱サラして、中国にわたって起業する人もいる。
そんな中、所謂一部上場企業は特別多いにしても、実は駐在員の給料は日本の従業員よりも高く設定されている事が多い。
ただ、これも企業により千差万別で、見かけの給与は高くなっていても、福利厚生面で、自腹で家賃を払わなければいけない事があったり、電気ガス水道光熱費は自腹だったり、それらをまとめて、手当てが10万円付くものの、それが海外駐在手当とイコールだったり。
中身によっては、日本で働く方がよっぽどマシな援護体制しかないのに異国の地で働かされている人も少なくない。
大手は天国、中小地獄とはよく言ったもんで、同じ海外駐在員でもその待遇は大きく違うのだ。
で、彼と話をしているとその待遇の話に。
今時の中小企業でも、給与が所謂転職サイトに公開されていたりする。
そこに御多分に漏れず、自社の大まかな年収が平均値と称して出ていたのだそうだ。
ちなみにもっとも最近の日本の正社員年収の平均は420万円くらいだったかとおもう。
自社の平均給与が、そのあたりだったとの事。
ただ、流石にご自身は駐在者なので、自社の平均値も、日本の平均給与も上回っているとの事。
ここで、その話を聞いて、ああ駐在者と言っても、給与すら一定では無いのだなと感じた。昨今、45歳以上のリストラが大きく行われている。今大丈夫だからと言っても、何の保証も将来にはなく、所属自社企業が潰れたり、リストラされたりしている。
幸い自分が所属している会社は海外手当てと駐在先の福利厚生が充実しているので、正直彼の待遇よりマシである。
激務と海外生活のプレッシャーに耐えて、駐在しようと挑戦する決意が出来る程度には給料が上がる。人によるので、一概には言えないが、年齢によっては給与が1.5倍になる。その他に電気ガス水道光熱費はほぼ無料。ほぼというのは会社に払ってもらえる上限金額が決まっており、それを超えると自腹になる(笑)
私は冷房を激しく使うので、夏は自腹切ってます(笑)
お金は一番使い勝手が良い戦略物資だから、有効的に使うのはもとより、海外生活では掛け値なしに生命線なので、その管理には細心の注意を払う必要がある。
そんな緊張生活も、あと残り一週間。
プラスになった習慣は残しつつ、日本に戻っても張り合いをもって、仕事をしたい。