トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

え?AAAの格付け社債がデフォルトって????

中国河南省の国有石炭大手、永城煤電控股集団(永煤集団)が発行した超短期社債が、発行体として最高ランクの「AAA」の格付けを得ていたにもかかわらず、実質的にデフォルトした事件で、同社と債権者が厳しい交渉を経て債務の再編に合意した。

問題の社債「20永煤SCP003」の引き受け主幹事を務めた中国光大銀行が11月24日夜に発表した公告によれば、債務再編の骨子は永煤集団が社債の元本10億元(約158億円)の半額を直ちに債権者に支払い、残り半額の償還期限を270日延長するというもの。延長期間も以前と同率の金利が維持され、新たな期限に元本と利息を一括返済する。

この合意により、永煤集団が発行した償還期限前の社債150億元(約2373億円)および親会社である河南能源化工集団の社債115億元(約1819億円)が、契約書のクロスデフォルト条項に抵触して前倒し返済を迫られる最悪のシナリオは回避された(訳注:クロスデフォルトは、ある債務者の1つの債務がデフォルトした場合にそのほかの債務もデフォルトしたとみなされること)。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

これ本当に返せる見込み有るのでしょうか?

 

別の記事では『河南能源は2020年8月末時点の資産総額2845億元(約4兆5235億円)に対し、負債総額が2369億元(約3兆7667億円)に上り、総資産負債比率は83%に達している。同社で債務危機が発生すれば、連鎖反応を誘発して(河南省での)地域的な金融危機を引き起こしかねない。』とも言われている。

 

国営企業に近いような大企業が、然も格付け上はAAAにランクされていた社債がデフォルト騒ぎになるという事はそれ以下の社債の格なんてあってないようなものだと判断する投資家がいても当然な気がする。

 

信用が焦げ付くと蜘蛛の子を散らすような騒ぎになるのだろうから、中国経済が調子いいなんて絵空事では無いのだろうか?