トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

映画の売れ方アレコレ

映画「プペル」を見ないでけなすことの何がまずいのか。まあまず第一には、映画を見ないで批判することそのものがあまり良くないというのも当然ある。しかし今回わりと僕がヤバいと思っているのは、「プペル」というのは前述したようにstudio4℃という日本のアニメスタジオでも有数の、しかも作家性の高いスタジオが実質的に制作をしてる作品なので、海外で評価されたり、何かしらの受賞をしても不思議ではないくらい良い出来なのである。CGという新しい技術と、絵本という古い芸術をstudio4℃はこの作品で見事に融合させている。これを「西野=プペル」みたいな形でネットで批判しまくっていると、実質的にstudio4℃の廣田裕介監督第一回監督作品である「プペル」が何かしらの形で評価された時、ネットで作り上げた「西野=プペル」という方程式に映画への評価が代入されて逆流し、「やはり西野さんはすごかった」という形でひっくり返されかねないのである。

まずい流れだと思う。というか、西野という人はこの流れを十分に狙っていると思う。

 

 

ブログ記事で見かけたえんとつ町のプぺル評。

 

もう仰る通りだと思います(笑)

 

ただ、このブログ筆者も言っている通り、アニメ制作を受け持っているstudio4℃は本当にオリジナルの筋金入りアニメを作成する職人集団なので、アニメが面白いというのは最早何が原作でもある程度保証されてしまうくらいの実力派だと私も思います。

 

それを狙って、仕掛けてるとしたら(たぶんそうなんだろうけど・・・。)この原作者エゲツナイです。

 

鬼滅をはじめとして昨年末から、新解釈三国志、今月封切りの銀魂と強豪人気映画がどんどん出てくる中で、プぺルの健闘はすごいとしか言いようがない。今週一位だし。

 

徹底して売れるにはどうすりゃいいのか?を考え抜いた戦略だなと感じざるを得ない。

 

原作自体、どこかで見たような有り得る童話な訳で、見せ方が違うだけ。当然キャラが違うからね。

 

でも、これだけ売れるし話題になる。要はやり方(戦略)なんだと考えさせられる映画だよね。王道は原作のポテンシャルも高かった鬼滅みたいな売れ方なんだろうが、こういう当たり方も作り出せるのね?と思わせる作品に仕上がったという意味では稀有な映画だと思う。