トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

助けてくれと言う事の効用

ちなみに、このご夫婦は助けの求め方にも工夫をしています。病気についての理解は難しいので、娘さんの学校では5者面談(担任、校長、教頭、ご夫婦)を毎年お願いしているそうです。

面談では病歴と主治医の意見を書いたものを全員分コピーし、夫Nさんがプレゼン。おかげで学校はずっと全面協力体制なのだとか。面談は必ず夫婦で行き、学校対応が片方に負担がかからないようにも気をつけているそうです。このすべての行程に大切なポイントが詰まっていると感じました。

 

 

週刊東洋経済記事より。

 

子供が不登校その母親がADHD(注意欠如・多動症)で父親がサラリーマンそんな状態で自殺願望が出てしまう母親、4か所も医者に通わなればいけない不登校の娘という環境で、助けを求める事で、改善に向かったという記事のまとめだった。

 

日本人は迷惑かけてはいけないと幼いころから育てられるので、海外に比べて、助けてもらうという事に慣れてない様に見える。

 

中国でもそうだが、結構どうでも良い事ですぐ助けてくれ~という。

 

お前少しは自分で何とかしろよ!と言いたくなる事の方が多い。

 

でも、これ振り返ってみると、コミュニケーション不足って事に繋がる。

 

年中助けて~と言っている海外の人は結果的に人の距離も短くなるし、助けてという事も、言われることも慣れているからすぐ行動に移せる。でも、日本はそうはいかない。

 

だから、記事の様にプレゼンが必要になって来るわけだが、ただ日本人には相身互い(あいみたがい)の精神が根付いているから、【助けて】とさえ解る様に言ってもらえればそれこそ、命に代えてでも助けてくれる人が多い。

 

災害救助で、まったく見ず知らずの子供やお年寄りを助けて、自らが結果助からなかったという事ニュースでもたびたび聞くことがある。最新映画の『龍とそばかすの姫』でも同じ事が物語の冒頭に出てくる。

 

それくらい日本人には根差した感覚という事だ。

 

ナショナリズムになる必要は無いが、もっと本来持っているつながりや、習慣を掘り下げて発掘してみるのも大事な事なのかも知れないと記事を読んで思った。