トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

久しぶりの良作

去年冬から今年に掛けて新作映画がつまらない。あたりが無い。自分の主観ですが。今年2月のガンツはたいしたことなかった。

去年の夏はサマーウォーズとか良作あったんだけど。そんな中、ありました当たりが!


今年の新作で期待していた『武士の家計簿』最高でした。幕末から明治新政権までを生きた普通のそろばん侍。一家を守るため彼が使ったのはお家芸(彼の一族はずっと算用方で経理係)そろばん。家計を家計簿を元にやりくりし、ついには借金も返し、新時代に息子が『主計大監(財務系政府高官)』にまでなっちゃうお話。


実在の家計簿と日記帳が古本屋で発見され底から原作が起こされて映画化した異色作。


好きな俳優さんの『堺 雅人』が主人公と言うのも興味を引いたけど、見てみたらなるほど面白かった。特別なものは何も無い映画なんだけど、それだけ今にも通じる普遍性があって面白い。機会があったら是非見て欲しいね。


あと。『ガンダムユニコーン』これ最強。


タネとかゼロとかまあ、頑張っているんですが、ワシにはどうにも同人誌のネタにしか思えない。0083みたいなガンダム臭さが無い。

やっぱり戦争なのよ。理不尽なの。救われないの。戦争する人はどんな大義名分があっても悪党な訳。だって巻き込まれた人全部勝っても負けても不幸だもの。


それがガンダムマイスターとかシードがどうとかかっこ良かったりしたら駄目な訳。


ワシが一番ゼロに違和感があったのは戦争のコントロールと言う点。はっきり言って無理だそんなの。戦闘のシュミレーションだけで敵国が明確なら何とかなるかもしれない。でも、それでも誤差は必ず出る。でた誤差はどう責任取る訳?絶対にその誤差範囲には人が死んでいるはずだ。だから許せない。


なんでこんなこと言うかと言うと。実際殆ど戦争の結果を正確に的中させた団体が過去に存在したからだ。『総力戦研究所』日本に実在した俊英の国家機関。原爆投下以外の全ての事象を時期まで言い当て日本の敗戦を予測したすごい組織。それでも『原爆投下』を予測できなかった。あれは誤差で済む範囲か?


ガンダムには核兵器級の兵器が多数存在する。そんなもん正確に算出できてコントロールできる訳ない。出来たと考えるならそれは妄想の産物だ。


ガンダムユニコーンにはそんなの無い。


戦争が悪いことって知ってる。知ってて利用しようとする奴、知っているから止める奴、どうしようもなくて戦争する奴。みんな生きてそこに居てもがいている。そうなるよな。だって生活してるんだもの。特別なことはしていない。ただ家族と暮らし、自分の存在を肯定したいだけ。でも戦争だからそんなことがうまくいかない。


そのジレンマ、トリレンマを『ガンダムのオマージュとはこうやるのだよ!』と言わんばかりのスタッフが実に見事に描いている。ガンダムを見てぞくっと来たのは久しぶりだ。