海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が25日、自衛隊発足以来、初めて台湾海峡を通過したことがわかった。中国は8月の情報収集機による日本領空侵犯などで軍事的な威圧を強めており、それらの対抗措置として中国をけん制する狙いがある。岸田首相が政府内で検討を進めた結果、護衛艦の派遣を指示した。
海自は26日から、南シナ海で両国海軍との合同演習を予定している。
8月以降、中国軍は日本周辺での軍事活動を活発化させている。同月26日に情報収集機が長崎県・男女群島沖の領空を侵犯した。9月18日には、中国海軍の空母「遼寧」が与那国島と西表島の間を通過した。中国軍機の領空侵犯や、中国空母による日本の接続水域の航行が確認されたのはいずれも初めてだ。
首相はこのまま何も対応を取らなければ、中国軍の行動がさらにエスカレートする可能性があるとみて、海自派遣に踏み切った。
(中略)
海上自衛隊の護衛艦が台湾海峡の通過に初めて踏み切ったのは、日本の主権を脅かす中国軍の活動に対し、 毅然きぜん とした態度を示すためだ。
中国の 習近平シージンピン 国家主席は2027年までに台湾侵攻の準備を整えるように命じているとされ、中国軍の最近の活発な動きはその一環とみる向きもある。
日本政府は軍事的緊張を高めるべきではないとして、海自艦艇の台湾海峡通過に慎重な立場を取ってきたが、岸田首相は日本の安全保障環境に危機感を強め、そうした姿勢では平和を守れないと決断したようだ。
今月23日には、北海道・礼文島北方でロシア軍機も領空を侵犯し、航空自衛隊は強い光と熱を発する「フレア」を使用した警告を初めて行った。中露が緊迫度を高めているのは、首相の退陣表明後の「政治空白」を狙い、反応を試しているとの見方もある。
今後は中国側の反発が予想され、対抗措置に出てくることも想定される。27日投開票の自民党総裁選で選ばれた新総裁は早速、対中政策のあり方を問われることになる。
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読売新聞WEB記事より。
いたずらに緊張が高まる方向性は国として、最大限控えるべきだと思うが、舐められ切っては、そもそも外交が成り立たない。
中国では反日教育がなされているのは有名な話だが、そのせいで、中国一般国民が、和服を着て歩いていただけで、非国民扱いされていじめられたり、当局に捕縛されたりしている。
でも、元々侵略して、植民地化していたイギリスにはスーツ着ているからって、捕縛したりしない。香港も返した。でも一国2制度を50年守る約束は反故にしている。
イギリスに日本ほどの力が無くても、遠慮しているのだ。
それはなぜか?
イギリスがガンガン言い返してくるからだ。メディアも含めて、言うべきことは英語で国民に周知することは元より、中国語と英語で全世界に事の次第をガンガンアピールする。言いふらすレベルでやっている。
日本は今までおとなしすぎた。
やっと退陣する総理が、フレア飛ばしたり、台湾海峡横切ったりと実際の行動を起こし始めたのは良くやったと評価したい。
眠れる獅子と言われた最後の清王朝は結局、眠れる豚だったと歴史の先生が教えてくれてたけど。今の習近平政権は内外に問題山積で、権力基盤となる経済力が傾いているので、外に向かって吠えるくらいしか、国民に権威をしめす手段が無いのだろう。
それだけ追い詰められているのだ。
そんなことしなくたって、国民から支持される強い経済力や、国際影響力があれば、中国もこんなアホな行動はそもそもしないのだよ?