最近仕事が忙しい。いや、『私』個人の話はどうでもいいの。忙しいのは自分のせいだから。もっと効率よくやればよい訳で。そうでなくて会社全体のお話。もともと５〜６人くらいのチームで仕事を進めていた案件があれよあれよという間に２０名を超える連隊規模の部隊編成になってしまった。実際は３０人ほどの規模だと思う。３０名っていったらあれよ会社の全正社員の一体何パーセントよ。一割近くよ。派遣がその３倍くらいいるから総勢600〜1000人の会社な訳で。時期によって派遣、契約、バイトの社員数が変わってくるから変更が激しいけど。正規軍の一割が割かれる仕事ってなんすか？しかも私を除いて各セクションのエース級ばっかですよ。多分なんかおきてこのプロジェクトチームが全員死亡したら会社傾くね絶対。
この連隊は構造上致命的な欠陥がいくつもある。
①実は連隊の『指揮官』が決まってない。
②実行部隊の隊長に権限が無い。
③ブレインが複数いるにもかかわらず、権限が無い。
④全体をマネジメントする参謀が決まってない。
⑤雑用を効率よくこなすいわば補給部隊が専属でいない。
これで戦争してる。
負けが見えてくるというものだ。我が社らしいといえばらしいのだけど。いまさら急ごしらえで指揮官をすえてみたが説き既に遅し。仕切りが思うように効果を発揮しない。当然だ、だって連隊長が連隊長だと思ってネーもん。連隊長クラスがこの組織には全部で３人いるんだぞ！アホかと…。
中隊長、大隊長クラスは全部で５人。いびつだろ？30人の部隊で中隊長以上の仕官が8人ですわ。何しに戦争いくの？って話。この仕官軍団の他に事項部隊のコア集団が実は3人。その一人が『私』です。コア集団は一番最前線でこの仕事にかかわっているが一番権限が無い。つまり平のあつまり。ただこのコア集団は役割が明確に決まっており筆頭の技術者＆開発者、仮に『フェイス』としましょうか。フェイスの命令が絶対でその要求に対してはどのような状況でも確実に応えることを前提にしている。だからいつまでに何が欲しいといわれれば朝4時まで仕事していても完成して納品する。
深夜1時まで会社に残っても状況の改善を完了する。本来持っている仕事はすべて日頃の貢献度と人脈を駆使して他へまわす。そんなことをして状況を環境を作り出して対応しています。これが連隊全体に広がらない。戦争というか戦いにおいては個人は別として集団の場合、統率が取れた士気の高い集団が確実に勝つ！数の大小は団結の度合いで限りなく関係なくなる。上限はあるだろうけれど。
敵は超絶規模の企業体ですよ。今の状況は世界大戦の日本だね。
そろそろ個人能力を上回ったツケが回り始めてきた。前の会社の時も力尽きたんだよなこれで。あのころより動かせる金も割ける人材も豊富なんだが、向こうに回した敵の規模が千倍、万倍にでかくなりやがった…。私があのころのように矢面に立って全身ハリネズミにされて討ち死にってことは無いがスケープゴートは一人二人いる。この間コア集団三人衆の一人が志半ばに倒れた。もう恐らく再起不能だろう。
さあてどうやって風呂敷たたもうかな。
