日本の鉄道には、世界共通の物差しで「世界一」だと定量的に評価できるものが、年間利用者数が極端に多いことを除けばほとんどない。もちろん、時間の正確さが際立っていることはたしかであるが、鉄道業界では「定時運行」の定義が統一されていないため、航空業界の定時運行率のような世界共通の物差しで評価できない。また、時間の正確さの背景には、線路などの施設が貧弱で、列車を高密度、かつできるだけ時間通りに走らせないと十分かつ安定した輸送力が得られないという現実があるし、そのために鉄道で働く労働者の負担が大きくなっているというネガティブな面があるので、世界に誇れるとは言いがたい。そもそも日本は鉄道技術をイギリスなどから学んだ国なので、先駆者を差し置いて自ら「世界一」と主張するのは違和感がある。
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週刊東洋経済記事より。
いや、専門家から見たらそうなんだろうよ。
でもさ、これは私の素人反論だけど、もしほとんど新技術が発達していないとするのならそれは成熟してきた技術という事で、別に競争する場面ではなくなったという事でしょう?
日本の鉄道技術が世界一と想像している日本人だって、別に鉄道を走る新幹線や列車だけが世界一だなんて思ってねーと思うよ?
恐らく日本人の一般的なイメージは列車を含むトータルバランス、時刻表の正確さや整列乗車や駅行員のマナー、おもてなしを含む高い接客姿勢などを踏まえての評価な気がする。
どうもこの筆者は世界一ではない!って事が言いたいが故に揚げ足取りをしている様にしか見えない。そりゃ単純な速度だけで言ったら、速い電車はいっぱいあるよ。だって、殆ど地震が起きない平坦な国土の大陸鉄道なんて飛ばし放題だから。
日本みたいにトンネルは有るは、勾配差は激しいは、地震は年中起きるはの中で、あれだけの高速を維持して、ダイヤも乱れず運行され、事故も異常もほぼ起きないなんて、他のどこの国が実現してますか?って話でしょ?
どこにもねーよ。
あったらむしろ教えてくれ。
技術的に成熟しているからこそ、かの中国ですら、切り貼りの技術で新幹線運用できているんでしょうが。もう発達し終えた基本技術だから、移管が比較的容易なんですよ。
日本の鉄道技術が、マンパワーに依存している事には異論は無いが、それだけを取って限界が来ていると断ずるのと、世界一では無いと言い切るのは違和感がある。
その限界を超える提案をするのもまた日本の鉄道技術なのでは無いですか?
速度の速い列車を作るだけが技術じゃないと私は言いたい。