連日の猛暑を受け日本救急医学会は熱中症予防に関する初の緊急提言を発表。特に子どもや高齢者は熱中症になりやすいとしている。死亡者や救急搬送件数も増加するばかり。「今年の熱波は未体験ゾーン。危機的状況にある」という救急医療関係者の発言がリアルに迫る。
そんななか、愛知県豊田市で小学1年生の男子が校外学習中に熱射病にかかり死亡した事件は、教育関係者や子育てをする親たちに大きな衝撃を与えた。
事件発覚後、都内のある小学校では、通常は体育館に児童を集める終業式を教室で着席したまま行った。子どもを通わせる母親は「熱中症の危険を回避してもらえてよかった。何より子どもの命を優先してほしい」と願う。校長らの話は校内放送で流されたという。
小中学校へのエアコン設置をめぐって住民投票まで行われた埼玉県所沢市では、夏休みに実施予定だった小学生の水泳記録会が中止になった。
炎天下で、スポーツや活動をやるべきか、やらざるべきか。親たちは迷いつつ、かつてない熱中症の恐怖を感じているようだ。
これに対し、熱中症研究の第一人者で医学博士でもある早稲田大学人間科学学術院教授の永島計さんは「小学生は体温調節の機能が大人とまったく違う。子どもの熱中症についてもっと正しい知識をもってほしい」と説明する。
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週刊東洋経済記事より。
もう、本当に急ぐべき。
小児科医が儲からない日本ではこういう意見は非常に貴重。尊い犠牲が出てしまった以上、その犠牲を無駄にしないことが最優先事項だ。
今の熱波は明らかに従来とは違うことは大人の過半数でも判りきっている事だろう。逆に言えばチャンスが来ているのだからとっとと改善して欲しい。
こういう時に税金を投入せずしていつ使う。子供への投資が一番将来にわたって生きる金の使い方だ。ただでさえ少子化なのだから、一人にかけられる税金は相対的に増やせるだろう?今はまだ。
だから、しっかり環境整備して今のうちに対処してほしい。
小学校は電気代がかさむかも知れないが、それはそれ、やはり官僚と政治家に頭をひねってもらいましょう。国民の負託に耐えうる優秀な人材を政界へ送り出したのだから!