木村書店をひいきにする顧客がいたとしても、求めている話題作が購入できなければ話は別だろう。毎回、話題作や人気作が手に入らないとなれば、顧客流出につながりかねない。
「せめて地方の書店に対して、予約部数くらいは確保してほしい。大型書店で山のように積まれている話題作を見ると悲しくなる」と田中社長が話すように、どれだけ小さな書店が話題になろうとも、規模によって配本数が決まってしまう以上、全国チェーンに太刀打ちするのは至難となる。
また、書籍の問屋にあたる取次店が、書店が注文していない本を勝手に送る「見計らい本」というシステムも、小さな書店にとって悩みの種となっている。求めている本は足りず、求めていない本が届く……運営が厳しくなるのは当然だ。
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週刊東洋経済記事より。
欲しい本が、販売店の規模で配られる冊数が制限される?頼んでもいない本が、個人経営の本屋に勝手に配本される?
どう考えても正常な商売の形式には見えない。
こんな構造上の問題を抱えていて、なんで本屋が潰れるとか言っているのか。当たり前だよ。どうやったって潰れるは!小さい店舗だって、話題作や、いち早く売れそうな作品の目利きを行って、店舗に並べたら、もしかしたら今までよりも売り上げが伸びるようなことが有りうるかもしれない。しかし、そんな普通の販売戦略も本屋さんという販売の形式上、取れない事になる。
これが、同じ企業の別店舗なら百歩譲って解るにしても、ここにはすべて経営陣が違う、全く個別の店舗だというのだから、ゆがんでいるとしか思えない。
私は本が大好きだが、これではどうやっても、インターネットで注文できる販売店に敵う訳が無い。