トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

教育後進国

日経新聞記事に面白いのが載っていた。

手元に経済協力開発機構OECD)加盟国の大学進学率の統計があります。日本は何位ぐらいだと思いますか? 就職活動でなかなか内定が得られないぐらい大学生が多いのだから、日本の大学進学率は相当上位だろう――。そうお考えになる方が多いのではないでしょうか。ところが、日本の大学進学率は51%とOECD平均値(62%)を大幅に下回り、加盟国34カ国の中でもかなり下のほうに位置します。トップはオーストラリアの96%、米国74%、韓国は71%です。

教育水準や科学技術では、日本は中国の上をいくと思っている読者の方も多いかもしれませんが、果たしてそうでしょうか。中国はOECD加盟国ではありませんが、大学進学率は35%程度といわれています。2012年予算では教育費のGDP比率を先進国水準の4%まで引き上げています。13年はさらに教育費を増やしており、大学進学率は上昇していくでしょう。

 特に科学技術教育に力を入れている。中国の政治指導者が科学技術を重視しているからです。習近平国家主席胡錦濤・前国家主席温家宝・前首相はいずれも理系出身です。科学技術研究者の数を比較すると中国はすでに米国(141万人)、日本(65万人)を追い抜いて159万人もいるのです。

 それでも、「日本は科学技術分野でのノーベル賞の数ではアジアで断トツ。科学技術先進国の証」という反論もあるでしょう。山中伸弥京大教授のiPS細胞のような最新の研究成果が受賞する事例もありますが、ノーベル賞の授賞対象となる成果は今から20〜30年も前のものが多く、現在というよりは過去の科学技術力を反映したものと見るべきです。言い換えるとノーベル賞受賞は過去の教育の遺産ともいえるのです。今の趨勢では20年後、日本は科学技術でノーベル賞をとれなくなり、代わりに中国がどんどんノーベル賞をとるようになるという逆転現象が起こる可能性があると思います。

これとってもよく理解できます。納得します。日本は教育して育てる事がとても苦手だと思う。今後、知恵でも中国に確実に抜かれる…。