トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

松本人志の意見に賛同

お笑いコンビ・ダウンタウン松本人志が、日本の安全保障政策について「このままでいいと思っているのであれば、完全に平和ボケですよね」と意見を述べ、安全保障関連法案に反対する動きに対して苦言を呈した。

という記事をネットで見かけた。

松本氏曰く、『安倍さんがやろうとしていることに対して『反対だ』って言うのって、意見じゃないじゃないですか。単純に人の言ったことに反対しているだけであって、対案が全然見えてこない。じゃあ、どうするのっていうのが。このままでいいわけないんですよ。もし本当にこのままでいいと思っているのであれば、完全に平和ボケですよね。世界情勢は確実に変わっているわけやから。何か変えないといけない。なんかいまいち、だれもそれを言ってくれない』との事。


さらに野党民主党については対案を出さないまま反対していることについて、『いやあ、それはちょっとズルいと思うなぁ』とコメントしたとの事。


論議を深め、何かを決めようとしているのであれば彼の主張は至極真っ当だと私は思う。


憲法学者違憲違憲だと唱えているのは解る。自分の学説に基づいて己の研究のすべてを掛けて主張するのは理解できる。ではどうするのか?違憲だから、すべてを同盟国任せにして一切手をこまねいて、『協力も支援もしません。でも危ない時は命がけで守ってね?』という気なのか?そうやって主張した結果、実際に有事が起きた時、誰が本気で守ろうと思うのか?また守りに来る人たちが実際に来るまでの間、どうやって被害を最小限に食い止めるのか納得の行く意見を聞かせてもらいたい。


そもそも違憲だと言う学者の主張を鵜呑みにして尻馬に乗りすぎていないか?

学者の言う事がそもそもすべて正しいのか?

違うでしょ?

ちょっと冷静に考えてほしい。安全保障は『国の有り様』を『国防』という観点から話し合っているので、『調査研究をして学術的成果』を弾きだそうとしているのとは根本的に違う。『国防』の事柄を決めるのに『参考意見として』専門家のアドバイスを聞いているのであって『違憲かどうかを判断してくれ』とはそもそも頼んでないのだ。それは『司法』が判断して結論を出す場所に最初っから定められている。それこそ憲法にだ。

その前提に立って『違憲論議』を考えると。

そもそも憲法に『集団的自衛権を使っちゃダメです!』と書いてあるのか?有るなら憲法のどこに書いてあるのか解るように説明してほしい。当然、学者はそんなものが直接的に書いてあれば『ここに書いてある!』と言ってくるはずだ。でもそうした学者は一人もいない。いる訳ない。書いてないからだ。

集団的自衛権とはそもそも個別的自衛権の考え方を超える枠組みとして存在する考え方だ。

究極を言えば、日本国憲法はそもそも一切の武力行使を放棄しているのだから、専守防衛のための個別的自衛権だって持ってはいけないと考えてもおかしくは無い。でもそれをやってしまったらテロ天国になってしまうので、『生存権』に基づく、個別的自衛権までは『放棄しない』というのが今の憲法解釈だ。殴りかかって来る相手がいるのに『武力放棄したから殴られっぱなしで我慢します!』とはならないと国が憲法を解釈した訳だ。

今回の集団的自衛権の考え方を大雑把にいえばこうだと私は思う。

憲法に『一切の武力行使は放棄する』とあるが、『生存の為の最低限の武力行使は放棄しない!』

だから、『やられたらやり返すぞ!』との意思表示に『自衛隊』を目に見える形で持った。その意味で『軍隊』では無いと主張する。

閣議決定された新3要件』、生存の為の最低限の武力行使は個別的自衛権として発動するが、その個別的自衛権は実際どこまで含まれるのかを明確にした。

そして、『専守防衛である個別的自衛権の範囲内』に於いて、『集団的自衛権』を行使し、密接な関係を持つ同盟国を支援する用意がある事を日本が国際社会に公式に表明する。(その内容を法律に定めようとしている)

これが、政府が今、国民に説明しようとしている内容だと私は理解している。これのどこが『徴兵制復活』につながるのか?どこが戦争法案なのか?どこがどう違憲であるのか?違憲なら違憲じゃない方法でどうやって今後の日本を今まで通り、守るのか教えてほしい。

私は戦争をしたいなんて毛筋ほども思っていない。戦争はどんな理由が有っても『絶対悪』だと言い切る。どんな大義が有ろうと始めた方が100%悪い。ただ、戦争を回避するためにただただダメ出しだけして、なにも決めず進ませずにいる事も、私は責任のある態度とは到底思えない。ましてや、主権を持つ国民だからこそ真剣に考え、学者やマスコミの意見に惑わされぬ目線を持つべきだと思う。