金融機関に預金が集まり続けている。銀行や信用金庫などの預金残高は2017年3月末時点で、過去最高の1053兆円となった。日銀のマイナス金利政策で金利はほぼゼロにもかかわらず、中高年が虎の子の退職金や年金を預け続けている。預金は銀行の貸し出しの原資だが、今は活用されないまま積み上がる「死に金」。沸き立たぬ日本経済の今を映し出す。
「預金を集めているわけではないんだが」。大手銀行幹部は苦笑する。メガバンクの普通預金の金利は0.001%。100万円預けてももらえるのは1年で10円(税引き前)だけ。時間外手数料を1回でも払えば「元本割れ」してしまう。
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日経新聞記事より。
もう、日本人はお金は貯金するものというロジックがDNAレベルで刷り込まれているから、何を言っても変えられないのだよ(笑)
2016年以降、日銀はマイナス金利政策を実施。貸出金利を下げて、お金が市場に回るように手を打った。いままで日銀がやった事ない画期的な手段だっただけに期待も高まったが、結果的にそれは失敗。高齢者を中心に預金はより集まるようになり、個人金融資産1800兆円の半分を預貯金が占める。
まだ現役世代に比べて余裕のある年金額に恵まれている高齢者が、老後の不安から、退職金や年金を預金しているという悲しい構図。プロの投資機関やら、企業も運用難から預金を大幅に増やしているという始末。
欧米に比べると預金率が高いアジアだか。その中でも、もはや頭おかしいレベルで預金に精を出す日本の国民性は銀行関係者からしたら、笑えない笑い話レベルなのだろう。
かつては、預金に金利が付いたので、銀行のパワーの源泉だった。国から国債を買えば黙って儲かったのだから。今は違う。政策金利がマイナスだから、国債を買っても銀行は儲からない。じゃあ投資に回すかと言えば、難しいからと回さない。投資家も及び腰。これが、今の日本の銀行を取り巻く環境だ。
馬鹿馬鹿しいと思うでしょ?
その通りなんです。プロが投資しない環境でなんで、素人の人たちが投資しますか?もっとリスクマネーが回る環境を作ればいいんです。アベノミクスで、獣医学部の特区作るんでしょ(笑)国が日銀からお金借りたらどうですか?
あれも、いろいろマスコミが騒いでますが、実は重要な事なんですけどね。ちなみに私は獣医学部特区賛成派です。理由は20年以上前に自分が書いた卒業論文まで遡りますが、それはまた今度書きます。
さて。
今は銀行が及び腰になって回らない預金じゃなくて、『余金』が増えている。これを国が出資した創業支援ファンドをもっと大規模に行って、そこに民間のそれこそホリエモンみたいな人を巻き込んで、シリコンバレー特区でも作ったらどうですか?
その位のインパクトある事をすれば銀行も重い腰を起こすでしょう。
それと合わせて、ニーサに代表される投資優遇税制を強化し、民間投資ファンドの広報活動を活発に国が支援して、『積み立て投信』などの業態を盛り立てる。これは日本というよりは海外に流れるお金の流れにも刺激を与えるので、やり方によっては大きく回って日本に仕事を呼び込む流れも作れると思う。
日本に折角創業支援の流れを作ろうとしているのだから、なんでもやってみなはれ(笑)
今が、金がだぶついているのだから、チャンス到来なんですけどね。
銀行に汗かかせろよ!楽して儲からない事を思い知らせる政策を無理やり銀行にやらせるのは今しかない。