トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

誕生日に思う

昨日は自分の誕生日だったのだが、どういう訳か日本からのおめでとうメールが22時を回ってからガシガシ入ってきた。申し合わせているのか?とかんぐりたくなるほどいきなり複数入ってきたのだ。まあ、偶然だと思うが。元カノからメールが来たのは何気に驚いたが…。


で昨日は誕生日だったのですが。特段何かお祝いをしたわけではなかったのです。せめて年に一回の誕生日くらいまともな事をしようかな〜と思って最近良く見ているアニメDVDに『銀魂』があったのを思い出して『攘夷志士』の如く何か国の為になる事でも探そうかなとネットをうろうろしてみた。(既に志が低い)


そしたら面白い新聞を見つけた。



『長周新聞』



新聞の売り上げとカンパで成り立っている新聞社で編集方針などを読むとちょっと今時ありえないくらい硬派な新聞なのが解った。ちょっと極端な感じがしなくも無いが、それでも今のご時勢にスポンサーも無く言いたいことをきっちり言い切っている新聞と言うのは貴重だなと感じた。


孤独死無縁社会が言葉となって認知され始めてしばらく経つが、地方の惨状は首都圏の比じゃ無い事が良く解る。主要産業がまだ地元にあって何とか商売が成り立つならまだマシな方で企業の海外移転も手伝って急速に地方都市の勢いがそがれているのがわかる。


民間に社会的責任を説いてもそれは難しい問題だ。企業は存続が最優先事項だからだ。潰れてしまえば何も出来ない。存続してこそ大企業も意味がある。だから、気持ちで解っていても『潰さない事』が先に立ちさっさと海外へ逃げてしまうのだろう。ソニーパナソニックもシャープも創業以来の大赤字で企業として吹っ飛ぶ勢いだ。高い技術と今までの信用で何とか持ちこたえているがいつまで会社があるかは全く解らない。こういう時に無茶が出来るのはやっぱり、国だと思う。企業は損する事にお金をつぎ込むのには限界がある。限界を超えて復調するまで損することにお金をつぎ込めるのは『国家』だけだ。


幸い日本はその借金の殆どを自国内で回している稀有な国だ。借り手は国で貸し手は国民な訳だ。その借金も税金でせっせと支払われている。海外に出て行ってしまったある種白状だが仕方が無い大企業は諦めて国内で回せるベンチャーや中小企業をがっちり育てた方が将来的に明るい兆しが見えるのではないだろうか。どこかが集中的に悪いのではなく全部ちょっとづつそれなりに悪い状況下では一気に打てる手をあらゆる場所に一斉に打たないと意味を成さない。


欧州も次の波が起こりそうになっているし、アメリカやロシヤも決定打に欠ける。相対的にマシな日本がきっちり国内経済を立て直せれば一人勝ちにさえなれる可能性がある。


最近、気のせいかもしれないが、中国で日本にいたときに感じた閉塞感が漂い始めている気がしている。図体がでかい分、倒れそうになったら一気に行く感じがしてならない中国はこれからが本当に舵取りが難しくなるのだと思う。


でも中国は若い。本当にたくさんの若者が陸続と存在する。程度の差こそあれ青年世代の熱気は日本を遥かに凌駕する。この一点が中国の希望だと思う。日本はもっと青年世代に権限委譲して勝負するくらいの思い切りが必要かもしれない。どのみち伸るか反るかの勝負になるなら今までの既成概念に捕われない若い世代に勝負させるのがマシだと思うのだけどな。