トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

在外選挙の事

昨日、在上海日本総領事館へ出向いて期日前投票を行ってきました。


半日がかりの作業になりましたが、まあ尊い一票のためなので仕方ありません。まずは選挙について。16日の投開票が終わっていないのでなんとも言えませんが、選挙後の枠組みや各党の今の主張なんかは置いておきます。私が注目したのは在外選挙に来ている人が意外に多かったこと。


おじさん、おばさんクラスの年齢層が殆どでしたが、しっかりどこの党、どこの人というイメージを持ってきていると伺わせる人が多いようでした。若い奥さんが子連れで来ていましたがこれは非常に稀なケース。同年代の男性とは全然会えませんでしたね。結局、在外選挙でも国の縮図をみているようでした。ただ、より問題なのは今、こちら中国へ赴任するのは若者が中心になりつつあると言うことです。


最初の中国黎明期は所謂、50代前後の幹部世代が組織を立ち上げるためにこちらに赴任してました。そこから、名誉職のような居るだけの人たちと、国内の厄介払い的なポジションになり、リーマンショック後は明らかにプレイヤーとして期待される新人やら中堅社員やらが赴任してくる事が増えた。中国赴任組織に期待されるビジネスが変化したと考えるのが自然な流れです。にもかかわらず、在外選挙に来る人の中身は日本と変わらない。これはより、若い世代、中堅世代が政治に無頓着になっている証拠だと思います。


グローバルの世界で戦うのにこれはある意味致命傷で、確固たるイメージでナショナリズムをもっていない人物は海外では『なにをこの人は考えているのかわからないから信用でき無い』と捕らえられがちです。かといって日本万歳と言えいうわけではないですが。つまり、自分の考える日本は○○という国で私は日本の未来をこうこうしたいと考えるもしくは期待しているから、今の仕事にこれこれ貢献している。等々。国とどうかかわっているか自分の立ち位置を明確に持っている事がひとつ必要になります。この辺が残念ながら年配の方々と我々中堅世代を比べると明らかに違いが有り、ともすると劣っていると考えざるを得ません。


今、自民党が上げ潮のようですが、どこが政権をとるかではなく何をしてくれる政治になるのかを見極めてどの政党に託すのか決めたいものです。政治家は国民の負託を受けて代表選手として国会へ行きます。彼らは我々国民の従僕であり、彼らが上なのではありません。国民は自分の生活を良くし、家族を守り、幸福を追求するために忙しいから国の事をやってあげるような暇は無いのです。暇が無いから代わりに仕方なく、国会やら県会、市会やらの議員に仕事を任せてあげているのです。だから選挙で仕事をさせる人を決めている。今一度、我々の代表を決めるこの選挙に対してしっかりと考えて生きたいです。在外選挙に行ってみて日本にいる時よりも如実に感じました。