トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

はだしのゲンに思うこと

最近、どっかの教育委員会で漫画漫画はだしのゲンが過激な表現があってだめとかの理由で学校の図書館から締め出しを食っているもしくは食いそうだという論議がある。


大人たちは、表現がどうのとか問題が起こってからでは対処できないと言うことで騒いでいる。

教育側の意見は解らなくもない。ここのところPTAがうるさいので問題の封じ込めにやっきなのだ。問題視されると退職金に響くので生活のためには彼らの判断は正しいと言える。

マスコミはこうだ。確かに表現は問題があるかもしれないが、戦争の真実を語る数少ない『良書』であるから大事にしたい。


その立場も解らなくはない。


ただ私は考え方が違う。


『お前ら馬鹿か?そもそもそも戦争なんて異常の代名詞なんだよ!そこに表現なんて生易しいもんはねーんだよ!理不尽、暴力、無茶、無理のオンパレードだ!それの真実を伝えようとしたらどんなにまろやかに表現したってああなるんだ!』




と言いたい。それを自分の子供に、学校の生徒に『真実』として受け止め、考える事に導けない大人の力量の無さが問題の本質だ。封じ込める作業はその証拠だ。制御しようとしている大人が足りてないんだよ!子供を思っているようで、お前らの至らなさをばらしたくないだけにしか私には見えない。戦争ほど悲惨なことは無い。だれもこれに異論はあるまい。だったらなぜそれを、それと向き合う強さを未来をになう子供に考えさせる機会を奪うのか!ただ残酷な表現だけのために『思索する』チャンスを奪う権利など誰にも無いだろう。


本質は『表現』じゃない。騒いで論議している大人の力量不足だ。指導力不足だ。私は強くそう思う。