トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

中国の体制引き締めか?

日経新聞より


 石油利権に絡み、親族が巨額の不正な利益を得ていたなど多くの疑惑が指摘されていた。大手国有企業を統括する国務院国有資産監督管理委員会の主任だった蒋潔敏氏や李東生元公安次官など、元側近が相次いで失脚。息子の周濱氏も身柄を拘束されたとみられる。
 党内では江沢民国家主席に近いとされる。重慶市トップだった薄熙来氏の失脚に反対し、胡前国家主席習近平国家主席の反発を招いたようだ。周氏が警察機構や武装警察への指揮権を背景に、薄氏と共謀して習氏の国家主席就任を阻もうとしたともささやかれる。

(以下、周永康氏のプロフィール)

周永康

中国共産党は29日、胡錦濤前政権の最高指導部の1人で、党内序列9位だった周永康・前党政治局常務委員(71)を「重大な規律違反」の疑いで調査し、立件・審査を進めていると発表した。汚職などの容疑で党中央規律検査委員会から取り調べを受けているとみられ、年内にも党籍剥奪処分となる可能性が高い。国営新華社が伝えた。最高指導部にあたる常務委員経験者への汚職追及は極めて異例だ。

中国共産党の前政治局常務委員で、2012年11月まで胡錦濤前政権で序列9位にあった最高指導部の一人。公安・司法分野のトップとして、警察機構や武装警察を指揮する強大な権限を持っていた。国有石油大手、中国国有天然気集団(CNPC総経理出身。エネルギー政策に影響力を持つ「石油閥」の中心人物として、四川省トップなどを経て最高指導部まで上り詰めた。

序列9位と言えば何のことか解り辛いが、いわゆる国家主席を筆頭とする最高権力者チャイナナインの事を指す。と思う。この9人の最高権力者によって中国の意思決定は行われる。習近平国家主席を擁する派閥はこの最高権力ポストについていた人を党籍剥奪にしたと言う事だ。党籍剥奪とはほぼ公人としての『死刑』を意味する。

日本ならメシウマとか言ってしまう事なのかもしれないが、一族郎党が一人の権力者によってぶら下がっている世界では一族の没落、滅亡を意味する可能性がある。一族社会の中国では権力をむしり取られたら徹底的にやられる。おそらく周一族は国外へ逃亡している事だろう。

話したいのはそこでは無くて。

この一族が抱えているであろう『資産』の話。中国最高権力者になった人がどれだけの蓄財をするのか?想像つきますかみなさん。


だいたい億万長者が1億2千万人いると言われる中国です。じゃあ、数百億とか?思いますよね。実際は数十兆円規模です。一族まとめたら間違いなく日本の国家予算規模の(90兆くらい)蓄財を持っています。勿論色々な形に変えて。だから中国は金持ちが外国籍を取ることを良しとしない。税金取れないから。なので子息を海外国籍取得の為、せっせと留学させる。いわば生きている海外銀行口座です。その国家規模の予算を持つ大金持ちの一派が権力を剥奪され下手すると命も狙われかねないという状況になっているのが今の中国であるということ。これは隣の国に住むものとして結構恐ろしですよ。何かが起きているってことですから。