トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

最近の特撮最近のアニメ

Aさん御免よ嘘教えて。8:00って言ったつもりだったんだけど脳内変換が8:30だったらしい。マジでごめんなさい。

さて。最近のアニメが腐っていく一方であるという人の意見を良く聞く。ゲームのほうも萌え要素の強いウケ狙いの作品が多い。これは嘆かわしい。というより所詮ゲーム屋もアニメ屋も商売人ではないことが浮き彫りになっちゃったって話だと思う。FFを作ったスクエアっだってもとはゲーム屋。だから外したでしょ映画。あれの損失でが合併したようなものさ。

まあそれは置いて置いて。経営の神様松下幸之助は言いました。『お客様の欲しがるものを売るな!為になるものを売れ!』


名言だね。


短期的に儲けが多くなる売れ線商品。これは利益追求を求める会社には当然ひつような物。またそれを追いかけるのは必要な戦略だ。だがね。その先には一体何があるのでしょうか?次の欲しい物があってまた次が出て。次第にその欲しい物サイクルは早くなっていく。人間の欲望は無限大だから。中国の呑の話と同じことさね。


では、企業の場合どうよ?商品を生みだして売る。すぐ飽きる。←ここが問題。


商品を生み出すのはただじゃない。開発して販路を築き、販売して客が買って初めて利益が出る。しかもこの利益が出始めた段階では赤字!!ここ大事。


開発費を回収してからが儲けになる。その間、材料費人件費はかかりっぱなしだ。つまりどんどん商品展開が早くなるって事は開発が間に合わなくなって儲ける前に商品が廃れる可能性があるって事。

これは由々しき事態。

つまり新製品を出しても永遠に儲からない。もしくは儲けが薄い。そしたら固定費を削るしかないね。一番高い固定費ってなんだ?日本では人件費!!これが何つっても一番高い!

材料の高騰なんざ屁みたいなもの。実は人件費が高すぎるのよ。これは年功序列が崩れて少子高齢化になったからクローズアップされる問題になった。つまり商売の仕組みが悪かったの。これを削るためにお人よしの日本人は弱者を排除した。これは派遣社員の激増が裏付ける。これ有効なのよ。給料上がらない不満を弱い立場の派遣社員にぶつけてストレス解消できるでしょ?だからうまくいったの。


そしてそれじゃおっ付かなくなってきた。そこで出ましたホワイトカラーエグゼンプションとうとう正社員の人件費を本腰入れて削りに来たのさ。経営者達がね。


これの裏づけに経営者の役員報酬がこの5年余りにどれだけ増えているかの統計がある。実に86%↑だ。『はぁ〜?』って感じでしょ?兵隊の給料は下がってるのになんで商売の仕組みを変えて利潤を出せなかった経営陣が給料伸びてるんだよ!って話。


さて。ここでアニメに話を戻す。これ関係ない話じゃないのよ。風が吹けば桶屋が儲かる方式の話でね。トレンドを追いかけてアニメ作品を乱発する。回収できない経費はどうするか。ハナからDVDを作って作品終了前から販売。これで制作費を回収しながら放映中のアニメを宣伝代わりに使用する。つまり作成段階ですでに赤字スタートなのよ。その赤字を後で作ったDVDと関連商品で回収している状況。だからアニメーターや声優達にお金回せないのよ。なもんで声優のタレント化をしてアニメと2重3重に儲けを出そうとしている訳。さてこまった。経費をアニメからだけでは回収できない。

タレント性の高い声優はそうそういない。だから声優学校がこぞって歌やらなんやら教え込む。教える項目が増えれば学費が取れる。乱発された2級品の中には時々1級品がまざる。これが今の売れ線声優の正体。これで業界の儲けが回る。

さて、アニメだけで回収できないがお金は入らないとつぶれる。だから最近の作画が甘いのよ。経費削減です。どうせ後で発売するDVDで帳尻が合えばいいのだから放映用のアニメはやっつけ仕事で良いって話になる。これが問題になってどこぞのTV局が異例の謝罪会見をした訳だ。

さて、このビジネスモデルどっかで見たこと無い?これちょっと前の特撮物のビジネスモデル。超合金のおもちゃって無くなったでしょ最近。あれは採算取れないから。大人向けに超合金魂なんて高額商品がはやっているけどこれはレアケース。さて。最近の特撮物商品は何か?関連の変身グッズ?子供向けの食品グッズ?違いますがな。そのまま放映直後のDVD販売です。

これ子供にかこつけて親が買う。特に母親。ここまでくれば解るでしょ?特撮の商品はでているイケメン俳優なんですよ。子供は特撮そのもの、親は俳優で萌えてるわけですな。お陰で購買層はひと家族2種類。これに特撮大好きお父さんが混ざると3種類の購買層に売り上げを出せる。

現在、DVD販売で手堅く稼げるので質の良い特撮がTVで量産されている。戦隊物と個別物。特撮戦隊物でグぐってみ過去の戦隊ヒーローものを収蔵したHPが見つかるはず。歴代のヒーローを見ると平成10年ごろから急激にイケメン率が上がっていることに驚くだろう。

だから今、特撮ヒーロー物が熱い!しばらくすると乱発して質の低下が懸念されるがアニメほど深刻にはならないと思う。だって、そんなにたくさんタレントって居ないでしょ?アニメは無限に絵を作れるが、イケメン縛りのある俳優業界の方が劣化が遅いと思うのよ。