トマの日記

忘備録、雑感、所感などを日記形式で書き綴る。昔はノートに日記を付けていたけれど、ノートを持ち歩かなければいけなかったので、ブログ形式でWeb更新出来る様に変えたのがきっかけ。

人事の考え方

私は管理職ではないので、人事の有り様とか組織のなんたるかを語るつもりは無い。だが、ご他聞に漏れず今年も人事異動の時期がやってきた。私が海外赴任で約三年間中国にいっているので元々私が居た部署は人数的には一人少なくなっている。もはや私も原隊の組織人ではなく別の部署に移動しているから少なくなった人員はこのままずっと補給されないだろう。で問題は、その原隊から更に人が移動した。しかも中堅実力クラス。実質これで現場のエキスパートはたった一人になってしまった。残りは専門職の人達。それと実力が一定に満たない新兵クラス。

そしたら、新兵の一人から泣き言が送られてきた。『上が判断を誤った。現場が回らなくなる』と。

私はこう思う。確かに現場でエキスパートは私を含めて当時3人いた。私が抜けて、もう一人が抜けたら確かに現場は大変だろう。でも、3人で固めていたのはもう3年以上の期間になる。新兵も3年経てば新兵とはいうまい。むしろ3年間何やってたんだ?と言いたくなる。お前たちの仕事は3ヶ月もあれば誰でも出来る仕事だ。それを3年掛けてなにしてるんだ?会社は慈善団体じゃないと言いたい。

上から見れば新兵数名の体たらくは可能ならば首にして人員交代をしたいレベルだろう。でも、労働基準法をしっかり守っているから無下に首にしない慈悲も持ち合わせている。だとしたら会社は儲けられる人材に教育する必要が有る。その手段が、中堅が持っていた仕事を渡してOJT(オンザジョブトレーニング)で鍛えるという方法だったのだろう。自分の実力を棚に投げて上の判断ミスとは片腹痛い。嫌なら辞めてもらって結構。替わりはすぐ君達の仕事が出来るだろう。3年間仕事があって、飯が食えたのだから有難く思ってもらって嫌なら勝手に辞めてくれ。辞めたくないならレベルアップして使える事を証明してくれ。仕事が向かないと言うならやっぱり辞めて他へ行け。その方が会社もあなたも時間を有効に使えて有意義だ。

さて。

そんな人事異動の話を別の部署の管理職と話していたら、『日本はこんなだからしばらく帰ってこない方が良いよ〜!』といわれた。管理職曰く、『日本は放射能汚染はあるわ、復興できないわで大変だ』そうだ。私は許されるなら、今すぐにでも日本に戻って職務を全うしたい。むしろ、こういう大変なときに国内に戻って仕事が出来なくて何の日本人かと思う。残念ながら今の私の任務は海外拠点で橋頭堡を築くこと。今その真っ最中だ。やっと掘建て小屋が出来た。後はより堅牢な城にまで成長させるのが新しいミッションである。

母国の環境が悪くなったのは帰国しない言い訳にはならない。人それぞれかもしれないが。私は日本に帰りたい。日本の為になるように貢献したい。私は日本を日本人を信じている。何度もいうが、韓国人や中国人や他のアジア人のなかで抜きん出て日本人は『御人好し』だ。それはもう韓国人、中国人に比べたら『バカ』『アホ』のレベルの御人好しだ。よくもまあ、東のちっぽけな島国で今まで他国の領土にならず、独立を勝ち取っていたと本当に不思議に思う。

そんな力と運が日本には有る。資源も人も金もある超大国中国、国連の常任理事国でもある。世界第2位の経済大国だ。でも考えてみろ。それだけいろいろそろっているのにこの程度の発展しか出来ない国なんだぞ?日本には何があった?資源も無い、人口も居ない、飛びぬけた特権も無い。ないないずくしだ。でもいまだに先進国だし、経済大国には変わりない。

たかだか、原発の一つや二つで倒れる国じゃないんだ。日本が大変なのに選挙なんてというマスコミがいる。もっての他だ。大変だからこそ仕事の出来る政治家を真剣に検討する時なんだろうが!しがらみを抜きにして早急に国民が判断を下す良い機会だ!見逃すな!

日本の今の悪い所は、日本人自身が、日本は駄目だ、日本人は駄目だと半ば本気で思っている事だ。そんなことは絶対無い。中国の若い層は日本を本気で心配している人たちも居る。西欧ヨーロッパの若い連中も日本に来たこと有る人を中心に本当に心配してくれている。仕事の心配をしてるのは爺さん達だけだ。

それだけ、日本に期待し、必ず甦ると何の根拠も持たないで信頼される国なんて珍しいよはっきり言って。

だから、日本人が絶望しないでくれ。出来る。必ず出来る。日本人が絶対他の国の人に負けないのは『知恵』と『勇気』だ。間違った方向に進めば戦争になるが、知恵と勇気で一時は大勝した。正しい方向に傾けば、空前の経済成長を生み出した。世界一の技術大国にもなった。戦後復興に比べれば今の困難は乗り越えられる。今がチャンスなんだ。