最近、気に入っている経済学者『中野 剛志』氏
TPP亡国論などが、ベストセラーになっているのでご存知の方もおられる事だろう。
彼曰く、『外圧が無いと日本の国が変えられないなどと言っている奴はアホだ!』『そんなこと海外で言ったら馬鹿にされる上にそれならばと乗り込んでくる!』ハイ。私は馬鹿です。
正直、諦めが入っていたかもしれません。選挙の投票率すら超低空飛行の20代30代に柄にも無くインテリぶってどうせだめだから一回ぶっ壊してしまえと…。本当に柄にも無い。諦めが悪いのが自分の性分だと思っていたが、国から遠ざかると見えるものが変る性か物分りが良くなるらしい…。
面白そうな本なので是非気になる人はこのページを覗いてみてください。
http://shinsho.shueisha.co.jp/nakano/
さて、私が中野氏を支持しているのは彼がちゃんと自分を理解しているところだ。彼はコンプレックスを抱いているという。自分が現場を知らない人間だという事に。彼は元経産相の官僚で現在は京大の経済学者。そのインテリの急先鋒みたいな経歴の彼が現場を知らない事を自覚してるとは面白い。彼は言う。『現場を解る人なんて家族を養って無茶を承知で気合で何とかするようなところに身をおいている人達だけだ!』と言い切る。
だから自分は学者として地に足が着いていない様な事を放し始めたら終わりだという。常に『小ざかしい机上の空論をのたまっているのではないか?』と自分で思っていると…。
いまどき珍しい学者だ。というより、御用学者が増えすぎて彼の様な若い骨のある学者が見えなくなってしまったのだろうか?
絶対数は少なくても骨のある人たちは確実にまだ日本に存在する。
そして、それを助けようとするおじさん世代も少数派だが居る。
曰く、『おっさん達は最小限若い者達がでかい失敗をしないように見守るだけで、若者が動きやすいように交通整理してやるのが肝要』だとの事。
必ず人はいる。諦めるのは愚者のすることだ。地べたを這い回ってでも諦めない。粘りが肝心の戦いなのに自分が諦めちゃ駄目だろって話。